らき☆すた小説
最大の迷惑(後半)
「関!それはっ−」
ごごご…どーーーーーーん!
数分前…
「戦艦大和召喚!」
関が切り札に出した−
「アリかよっ!」
その巨大な城の壁ごとく立ちはだかるその戦艦−
「自分の願望の為には負けられない!」
大きな火薬庫からそれが起きるとは−
「ウチはラスボスじゃない!」
誰にも予知していなかった−
「仲間に入らせる為にも!だよ小豆君!」
小豆の後ろに小型化戦車が10台ほど、前には戦艦大和が立ちはだかり。
危機的な状態だった。
「くそぉ!」
ドラコン戦の時は仲間がいた。だが今はその仲間がいない。
明らかにドラコンより強い戦艦を仲間無しでは絶対に壊す事は無理であった。
(止まったら終わる…動け俺!)
小豆はすぐさまに小型化戦車を移動攻撃しはじめた。
「炎玉!」
小豆は一台戦車を集中して攻撃した。
しかし現状は本当に危なかった。
戦車に集中したら大和からの援護射撃が当たってしまう、それと戦車からの攻撃で挟み撃ちときて関は本気だ。
ばぁんっ!
一台の戦車を壊しても関は次々と戦車を召喚してくる。
(まったく霧がない)
「小豆君!回復しないとHPが危ないよ!」
関は大和の向こう側に居るので余裕そうにそこを動かなかった。
「ヒール!」
小豆が回復したとたんに貼っていた結界が切れてしまった。
小豆は直接ダメージを喰らう!
黒霧視界も時間が経てば効果が終わるだろう。
しかし、回復などのスキルを使うとその隙に戦車、戦艦からの集中射撃に当たってしまう。
だから動きながら攻撃スキルを連発していた。
どぅんっ!
「5台目!」
「まだだっ!召喚!」
(そろそろかな…)
小豆はいきなり攻撃を止めその場に結界を張り、回復をしはじめた!
「黒霧視界!」
小豆は回避用のスキルも使った。
小豆(もうそろ…)
関は小豆を指差し集中放火を戦艦、戦車に命令した!
だが…。
ピタッ…。
戦車からの攻撃、
戦艦からの攻撃
その攻撃が止んでしまった。
「アイテムとMP、TP切れとは残念だな関!」
「しまった!」
大和は動かないただの戦艦になり、戦車はただの乗り物になってしまった。
「スピード!」
小豆はすぐに移動が早くなるスキルを使い、その鉄の塊達をかわしつつ、関に近づいた!
「スロウアップ!」
小豆は関に動きか極端に遅くなるスキルを発動し動きを封じた。
そしてアイテムでMPを回復したのちスキル発動の体勢に入った。
「関、ウチはね長期戦になると思い込んで戦う前にアイテムを大量に買ったんだよ」
「僕が来るまで動かないのを知ってか!」
小豆の手に光が集まり始める。
「そうだね、そして「軍士」は召喚にMP、攻撃にTPを大量に消費するだろ?」
いつの間にか周りに他のキャラ達が集まって来ていた。大和のせいだろう。
「さあ、終わりだよ!」
小豆は動けない関に向けて手をかざした。
関「まだだよ」
「!?」
「こうなったら小豆君もろごと自爆してやる!」
「やらせるか!ドヨーススピア!」
だがまだ関は生きていた。
小豆は関に接近した!
そして関は笛を吹いた!
「関、それは−」
ごごご…どーーーーーーん!
そこのエリアの8割ほどを呑み込む広さの爆発が起きた。
「−…プ!」
小豆は何かを言って爆発の中の光に消えてしまった。
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