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雲珠桜は春に出逢う
うまくいかない非日常08




「ユカちゃーん、他に具合悪いとこはねーか?」



シャマルが心配してくれる。




「あ、はい……あえて言うなら誰かのせいで頭痛が」

「あー、そりゃあどうにもなんねえな」

シャマルは初対面の私にも気軽に話しかけてくれた。


シャマルよ。
あんたの印象少しよくなったぞ

変態エロじじ紳士→(変態エロ)じじ紳士に(笑)



「そうだ、リボーン。私になにしたの」


そうだ、それを聞かなければ。



「これか?」

注射針を上に向ける。
なかにはまだ液体が残っていて、針の先から液体が出てきてシーツにシミを作った。


「こいつは特殊弾の効果を液状化させたものだ」



話によると、いつもツナが撃ち込まれていたあの特殊弾が液状化になった試作品らしい。
効果はやはり部位ごとに変わるらしく、私はうなじに打ち込まれた。


「他にも踵に撃てば足スクリュー弾、旋毛に撃てばスプリング弾って感じだ。ついでにいえばうなじは金縛り弾だぞ」


「金縛り弾?」



そんなの原作にのってなかった。
というか特殊弾の設定すら忘れていた。


「言葉の通りだ。体が金縛りみたくなる。……まあ、撃つより少し効果は薄くなるけどな」



なるほど。確かにあの状態は金縛りにそっくりだった。



「まあ、それのせいでユカちゃんの体に拒否反応が出てたみたいだけどな」



拒否反応?



「だが、今までいろんなやつに特殊弾撃ってきたが拒否反応何て言うのは出なかったぞ?」


「……よくわかんねーがユカちゃんの体は特殊弾に異常なまでに反応するらしい。これからもあんまり撃たねー方がいいな」



特殊弾に拒否反応……


私は自分の手をまじまじとみた。


「……」

「そうか、つまんねーな」

「何を!?Σ」


もしかして……まだ撃つつもりだったのだろうか?



これ以上は勘弁してほしい。



ハア……とため息をつく。
何となく上を見上げると……


「えっ、もうこんな時間!?」



壁にかかった時計は……もうすぐ短い針が7をさそうとしていた。


「すいませんっ、あたしもう……(泣)」


これは雲雀に咬み殺さr……いや、コロサレル☆(泣)


「ああ、送っていこうか?」


(変態)紳士なシャマルは提案してくれる。

しかし走って帰るのに付き合わせてはいけない。
なので丁寧に断る。




「それじゃあ、失礼しましたっ!」


自分の鞄を持って急いで保健室を後にした。






本当にどうしようーか……(泣)











ユカがダッシュで出てったあと、保健室には静寂とは言い難い空気が流れた。

「ユカちゃん、可愛いかったなあ」



もうちょっと話していたかったぜ……と呟く。



「そんなに急がなくても雲雀にはきちんといってやったのにな」


「そうか?なら、いってやりゃあ良いじゃねーか」


しかし二人とも動こうとはしない。


「そっちの方がユカにとって面白いだろ(ニッ」


「おめーも意地が悪い……」


「それに……な」


シャマルが頭をガシガシと無造作にかいてる横でリボーンは呟いた。





まだ、何も知らない方がおもしれーだろ?









こっちの世界は楽しいか?


ユカ……









×あとがき×



はい、あとがきです。



リボーンはなぜかこっちにトリップしてることを知っています。



……まあヒバさんに教えてもらっただけだけど(笑)




さて……
これからどうなることやら(*^^*)


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