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雲珠桜は春に出逢う
居候人との交流02








「あ、ユカ姉。下でママンが呼んでたよ?結構急いでたみたい……」


フウ太が下を指す。




ナイスフウ太!!



「本当?じゃあ行かなきゃ……」


「僕もいく!」



そういって手を繋いでくるフウ太。

横を見るとこちらを見てニコッと微笑む。





……可愛い/////絶対この子マイナスイオンだしてるよ!





「あ……すいません、ビアンキさん。クッキーは後で食べるんで(食べないけど)私のバックの横に置いておいてくれますか?」

「あら……そう。分かったわ」


ビアンキは見るからにがっかりした顔でその物体をバックの横に置いた。




……どうやら感想を聞きたかったらしい。





私はドアを閉めて安堵の息をついた。



……あれって……持っただけで手が溶けていきそう……。


そんな姿がリアルに頭の中に思い浮かび、ゲッソリとなった。





「ユカ姉……?どうかした?」




フウ太がこちらを覗き込む。
その可愛らしい仕草で正気に戻ったユカはフウ太に耳打ちをした。



「ううん。ありがとね.助けてくれて♪」



本当に助かったよ。と言えば、フウ太は嬉しそうに言った。



「えへへ〜、ユカ姉を守るのが僕の役目なんだ」

「そうなの?フウ太に守ってもらえるなんて嬉しいな♪」




そう言うとフウ太が少しでも頼りに見えるようにか胸を反らし、「僕、強く見える?」と聞いてきた。


それを見て、フウ太も男の子なんだな。と思った。
そしてふと思う。



……誰に守れなんて言われたんだろう?






「見える見える!ツナなんかすぐ負けそうなくらい(笑)」

「ホント?」





少しでも気を抜くと、むしろ可愛く見えてしまうのだが私はホント。と言った。



まあいっか。




私はドアの取っ手に手をかける。




「すいません奈々さん。寝坊しちゃ……………………え!?」

「ユカ!!!!」

「?!」







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あきゅろす。
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