雲珠桜は春に出逢う
泣き虫→不機嫌な奴10
私は荷物を置くと木に寄りかかって座った。
「これからはどーすんだ、私」
空を見上げる日はもう完全に昇っており、綺麗な大空を映し出す。
いったい何がいけなかったのだろう?
私は昨日の事を思い出した。
一瞬私の勝手だったのかもしれない……と何度も思い返した。
……やっぱ、はやまったかなあ……。
骸とは手を組んでないけど、原作をみていたせいで結構馴れ馴れしい所もあったと思うし、連れ去られるときの状況はあくまでも穏やかだったような気もする。
と言うかもとは学校を休んで遊びに言ったのがいけなかったのだ。
ここまで考えて、ツナの言葉を思いだす。
『一回のサボりでこんな大袈裟なことになるなんて……』
今では何気無いたった一言も体に突き刺さる。
「もう……やだ……!」
ユカは自分の膝に顔を埋めた……。
本当はただ、自分を正当化させたいだけだったのかもしれない。
私は悪くないのに何でこんな目に……って。
でも、心の中では全部あたしのせいなんだって。
私が勝手なことをしたから……こんなことになってんだって。
そう思っているはずなのに、まだ自分を正当化させたい自分に嫌気がさした。
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