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好きなあの子がツンデレだったら
「ギリコさん、なんで貴方がここにいるのですか!(邪魔なんですけど)」


「あン?いちゃワリィかよ」


「あたり前です!すぐに僕の前から姿を消して下さいッ」


いつもの様にジャスティンのいる教会に来てはちょっかいを出すギリコにジャスティンは青筋を立てていた


「そっそんな所にいられたら他の方に迷惑がかかってしょうがないんです!」


わざと足音を立ててギリコに近付けば


古いこの教会の床はギシギシと音を立てて今にも床が抜けてしまいそうになる


「なんだよツレねぇなぁ…」


ギリコは呆れた様に溜め息を吐けばジャスティンはそっぽを向きグリンッと回れ右をする、が―……


「ッ!?」



「!!―…っと…大丈夫か?」


先程ジャスティンが歩いた床が抜け、落ちる瞬間にギリコがジャスティンを抱き受け止めたのだった

「!!!!!」


「どうした神父?顔赤けェけど…風邪か?」


ギリコはジャスティンの額に手を置き少し心配そうにジャスティンの顔を覗き込む


「さっささ触らないで下さいッ!!!!!」



パシンッと乾いた音が教会内に響く


「ってェな!何しやがる!」


「それはこっちのセリフです!!

ぼっ僕に気安く触らないで下さい!」



「あぁそうかよ!心配して損したぜ…!」


「!!……ッ

心配…したんですか…?」



「おゥよ、風邪でも引いてたら誰でも少しくれぇは心配するもんだろ」


「そっそんな風に心配されても迷惑ですからね!」


「ンだとこの野「でも―…」


「?」


「その―……

あり…がとうございます…」


「……………はァ!!!?」


神父がデレた、のか?

「っと……とりあえず言っときます!

べっ別に心配されても嬉しくなんかないんですからね!

勘違いしないでくださいね!」



顔を真っ赤にほてらし目線を下げて強がるジャスティンにギリコは思わず抱き締めてしまいたい衝動に駆られたが止めておく事にした

「次は首が飛ぶかも知れないからな」


「!!……何です?

ニヤニヤしながら見ないで下さい気持ちが悪い!」


「何もねーよ

(色々とツッコミたい所だが)…まぁいいわ

俺はそろそろ帰るとするよ

遅くなるとアラクネがうるさいからな」


「そう…ですか…」



「俺が帰っちまうのが淋しいか?」


「ばっ馬鹿じゃないんですか!そんな事、誰が……!!」


「ヘイヘイそうだったな

じゃあな神父」


ギリコは教会の扉を押して外に出ようとする

「ギリコさん!」


「……あン?」


「明日もまた……その…

来て下さいますか?」


「!!!!!!おっ、オゥ!」






扉を閉じた直後にジャスティンのツンデレに悶えたのは誰も知るはずはない











『ギリコ、貴方はツンデレに悶えるドMだったのね…』


『アラクネ…何故それを…!(俺の一番恥ずかしい姿だぞ)』

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あきゅろす。
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