迷える小羊
僕はジャスティン
ジャスティン=ロウ
デスサイズスの一人だ
僕は、死神様の命ずる事なれば何事も沈着に遂行し…
死武専に刃向かう者達には死を与えてきた…
嗚呼…僕のこの刃は一体
どれ程の生き血を啜った事だろうか
もはやそれすらも解らないくらいの人数を神の元へと差し出している事でしょう
冷たく冷えたこの刃を振るい
魂を裁き狩ってきた…
死神様からの命はなんでも遂行していたのに…
殺せと言われれば厭わず死を与えてきたはずだった
なのに…
貴方だけは…
貴方だけは……
僕の魂が殺しては為らないと疼くのです…
何故でしょうね…
死神様の命には厭わなかった僕が
貴方を目の前にすると刃が鈍ってしまう
貴方は死武専の敵であるアラクノフォビアの者
嗚呼…僕は本当に貴方を殺さなくては為らないのでしょうか…
オオ…神よ…!
哀れで背徳な我に答えを!
本当に…
あの者を殺して良いものかどうかを
(-僕こそが迷える小羊?-)
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