[携帯モード] [URL送信]

愛し君へ


チュンチュン


朝日と共に雀が元気に飛び回る。





「……」


外の眩しさにゆっくり目を覚ます桜。






高杉「よぉ、目覚めたか?」


隣には服を着て煙管を吸う高杉がいた。







「っ…」

高杉「ん?あぁ…昨日は久しぶりに桜を抱いたからな」


起き上がろうとした桜は、体の痛みにより再びぐったりと布団に倒れる。







「晋助のばか」

高杉「何とでも言えよ」

「……あほ」

高杉「……」



桜の言葉を気にせず煙管を吸う高杉。






「…はぁ」

高杉「どうした?」

「晋助が帰ってきたって事は、また殺らなきゃならないんでしょ」

高杉「フッ…そんな顔すんな」




不満そうに桜が口にすると、高杉は優しく頬に触れた。





「私、もう誰も傷つけたくな…」

高杉「…桜」

「?」

高杉「お前は俺のだ。俺の傍で俺の言うことだけ、聞いてりゃいいんだ」




すると、高杉が桜の言葉を無視して話はじめる。
桜はそれを聞き、目を反らした。





[*前へ][次へ#]

6/19ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!