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愛し君へ


銀時「たく…あいつら」

「ふふっ。別にいいじゃない」



しばらく話した後、銀時と桜は店を出て公園に来ていた。





銀時「何で誰も信じないかなぁ」

「でも私は嬉しかったけど?」

銀時「桜……」

「庇ってくれたんでしょ?」

銀時「まぁ…な」





少しあるいて、公園のベンチに座ると遠くを見る桜。銀時もそれを見て、隣に腰かけた。










「銀時のお嫁さんか。…昔もそんな事言ってたっけ」

銀時「あぁ。そうだったな」

「……」

銀時「……」






すると、何故か急に黙りこむ桜。





銀時「どうした?」

「えっ?」

銀時「俺のお嫁さんになるの、嫌なのか?」

「違うよ。ただ…」

銀時「ただ?」






不安そうな桜の手を握り、悲しそうに見つめる銀時。







「私だけ…幸せになっていいのかなって」

銀時「……」

「仲間が沢山死んで、その後も私は沢山の天人や人間も殺した。そんな私が、幸せになっていいのかなって」

銀時「桜…」

「晋助だって、私のせいで傷つけてしまった。……だから私は、幸せになってはいけない存在なのよ」





震える桜を横に、銀時はそのまま抱きよせる。
桜は銀時の優しい温もりを感じ、腕を彼の背中へと回した。








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