しろの小説(長編)
切っても切れない腐れ縁
(土方・金時、離席中)
「銀時ィ」
「あ?なんだよ高杉」
「ちょっとこっち来てみろ」
「……変なことしねェか?」
「『変なこと』ってのは例えばどんなことだ?」
「………」
「銀時」
「……うわっ」
ドサッ
「ククッ、ちっせぇなぁ」
「うるせー、テメーに言われたくねェ」
「今は俺の方が大きいだろうが」
「元の姿に戻ったら身長差も元通りだけどな」
「まァ、お前が元に戻るってんならそれでもいいさ」
「……高杉」
「なんだ?」
「お前こんなベタベタとくっついてくるようなヤツだったか?」
「さぁ…どうだったかな。俺はアイツが羨ましいのかもしれねェな。気兼ね無くテメェの傍にいられるアイツを」
「金時のことか?」
「血の繋がりが全てじゃねェってのはわかってるつもりだ。だが、俺は何があってもテメェと切れねェ絆を持ってるアイツが羨ましくてしょうがねェ」
「絆なんて、繋がりなんてそう簡単に切れねぇよ。腐れ縁、切れるモンなら切ってみやがれ」
「クククッ、違いねェ」
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