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しろの小説(長編)
可愛いは罪?

「銀ちゃんってさ〜」

「あぁ?」

「甘いもの食べてる時、ほんっと幸せそうだよね〜」

「まぁ俺は糖分王になる為に生まれてきた男だからな」

「糖尿患い掛けが何言ってやがる」

「予備軍だからまだ大丈夫ですぅ〜。大体、んな事言うぐれぇならなんでコレ買ってきたんだよ」

「そ、れは…」

「銀時ィ、そんな野郎の言うことなんざ気にしなくても俺が甘味だろうが医者だろうがなんとでもしてやる」

「あ〜、そういや高杉ってボンボンだったっけ?」

「俺はホストだし、土方くんは真選組の副長さん…。誰を選んでも生活には困らないね。銀ちゃん♪」

「お前らはいい加減その話から離れろ」



「は〜、ケーキもゆっくり食ってられねーっての……ん?何してんだ?金時」

「何って見てのとおり『あーん』だけど?ほらほら、早くしないと俺が食べちゃうぞ〜?」

「ちょっ、待てよ!食うって……んっ」

「…銀ちゃんってホント…」

「ふぁ?」

「楽しそうなことやってんじゃねェか。俺も混ぜろよ」

「やだね」

「お前には聞いてねぇよ」
「…参加したトコで別になんもおもしろいことも何もねーぞ?」

「そんなことねぇよ。まぁお前と二人きりならいうことねェんだがな」

「俺を敵にまわしていいと思ってんの?」

「テメェが銀時の家族じゃなけりゃとっくに手を打ってたのにな」

「喧嘩すんなら外でやれよ。銀サン、てめーらのお守りなんてゴメンだからな」

「何やってんだお前ら」

「あ、おまわりさーん、こいつらちょっとしょっぴいてお灸でも据えてあげてくんない?」

「俺がコイツにしょっぴかれたら冗談にもならねェだろうが」

「…で、もめ事の原因はなんだ」

「かくしかで……」

「………。そりゃあテメーが原因だな」

「はァ?!なんでだよ!!」

「テメーが、その……か…」

「か?」

「か、かか、可愛いから…だろうが」

「なっ、何言ってんのお前!!バッカじゃねーの!?バカなの?死ぬの?」

「そういうトコが可愛いんだって自覚ないの?」

「あってたまるか!!」

「昔と変わってねェなァ」

「あぁもぅっ!!うるさいうるさいうるさい!!……俺が本っ気で怒る前に静かにしろよ?」

「「「………」」」


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