しろの小説(長編)
誰の嫁?
「アレ?銀ちゃん、土方くんは?」
「さっき出掛けてった」
「蹴落とす人間が一人減ったって事か」
「いや、すぐ戻ってくるって言ってたけど」
「はぁっ、はぁ…」
「あ〜噂をすればなんとやらだねぇ。どしたの?息切れてるけど?」
「うっせ…っ。銀時、ホラよ」
「え」
「あ、知ってる。コレすご〜く甘ったるいけど美味しいケーキがたくさん並んでるトコのでしょ?」
「ほォ、銀時が好きそうなのばかりじゃねぇか。甘いモンで気を引こうって魂胆か」
「そんなんじゃねェよ。…じゃあ俺は帰るわ」
「っ、待てよっ!……いま茶ァ入れるからお前も飲んでけよ」
「……金時」
「ん?なぁに?銀ちゃん」
「くっつくぐれぇはガマンするとは言った。だがな、ケーキ食う時ぐらい離れろ。抱っことかしていらねェからっ!」
「俺は別にこのままで構わないよ〜?」
「俺が構うんだっての!!あ〜も〜、このやりとり一体何回やりゃあいいんだよ。もうツッこむのもしんどいっての」
「いっそ俺のトコロに嫁に来いよ。銀時ィ。不自由はさせねェよ?」
「却下。俺は万事屋離れるつもりは無ェ。それに嫁ってなんだ嫁って。成人男性に…とは今は言えねェナリだが嫁はねェわ」
「そうか?少なくともココにいるヤツは全員『銀時は俺の嫁』ぐらいは思ってるだろうよ?」
「…はぁ。んなワケねェだろ。なぁ?」
「銀ちゃんが俺のお嫁さんになってくれるなら大歓迎だけど?」
「おっ、俺は別に…」
「………」
「な?」
「…もうめんどくせーよおめーら全員爆発しろ」
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