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しろの小説(長編)
続・小さくなっても

「……ところで晋ちゃん、そろそろ離してくんない?」

「まァ、遠慮すんな」

「遠慮してるワケじゃねーよ………っ!?」

「俺が離れるなって言ってんだ、このままでいろよ」

「つか、おま、ドコ触って…んっ、ちょ…っ!!」

「ほォ、ガキの姿になっても感度は変わらないんだな。…いや、あの頃は何も考えちゃいなかったがあの頃から敏感だったって可能性もあるか?」

「知らねーよ!!やっ…だ、高杉!!」

「ククッ、こいつァ面白ェ。案外こっちも慣らしたら受け入れられんじゃねェか?」

「ふ…っ、て…っめ、ぶっ殺すぞ」

「そんなナリで言われてもねェ」

ヒュッ!!ザシュッ!!

「あ、ごめーん。手が滑っちゃったー」

「すげー棒読みだな」

「金時、土方っ」

「大丈夫か?」

「…ナイフたァ、物騒なモン投げてくるじゃねーか。刺さるかと思ったぜ?」

「そう?そのワリには全然動じてないみたいだけど?」

「んなこたァねェよ」

「……高杉。俺、忠告したよね?今度は外さないよ?そうだなぁ…もう片方の目も見えなくしてあげようか?」

「フッ、せいぜいそうならないように気をつけるよ」

「金時……。助けてくれるのはありがてェが、壁に穴開いたんですけど。ナイフ思い切っきし刺さってるんだけど。どうすんだよコレ」

「ごめんね?つい…ね。修理しよっか?」

「あー…、いいや。どうせ一回吹っ飛ばしてっからな。ポスターかカレンダーでも貼っときゃごまかせんだろ」


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