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しろの小説(長編)
思うところ

「悪いね、買い物に付き合わせちゃって」

「別に構わねぇよ」

「ふふ、ありがと。あ、コレお礼にあげるよ。缶コーヒー」

パシッ!

「悪ィな。……お前もアイツと同じでなんでも出来んのか?」

「んー…、一通りは出来るけど。あ、でも料理とかは銀ちゃんの方が上手いと思うよ?あ、林檎と…苺も買っとくかな」

「そうか」

「土方くんはさー、もっとちゃんと銀ちゃんにアピールして自分のモノにしようとか思わないの?」

「ぶっ!!ゲホッ!なっ!?」

「高杉にも言ったんたけどさぁ、俺は俺と銀ちゃんだけの味方であって他の誰かの味方とかするつもりなんて更々ないんだけど、土方くんのあまりのヘタレっぷりに黙って見てられないんだよね」

「誰がヘタレだ、誰が」

「アレ?自覚無いの?…まぁいいけど。高杉みたいにしろとは絶対言わないけどモタモタして誰かにとられちゃっても知らないよ?銀ちゃん無自覚でフラグ立てまくるタイプだし」

「あぁ、知ってる」

「『似た者同士なライバル』もいいけど『幼馴染み』や『双子の兄弟』って繋がりは手強いと思うけど」

「俺は…アイツが何考えてるのかも分からねェのにテメーの気持ち押し付けて拒まれるのが、迷惑がられんのが怖ェのかもしれねェ。だが…そうだな、このままじゃいつまで経っても前に進めねェよな」

「土方くんは、もっと自信を持っていいと思うよ。……銀ちゃんも土方くんのこと結構気に入ってるみたいだし…」

「何か言ったか?」

「ううん。じゃ、買い物も済んだしそろそろ戻ろっか」


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あきゅろす。
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