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創作
謎の道を進むなら2-A
それは俺のにとっても、ケントとマサヒコにとっても驚く出来事だった。

「あの…赤木晃太くんだよね?」
「あぁ、俺だが…!?」

そう言って後ろを振り返ると

「り、凜子!?」

驚きのあまり俺は席を立った。
凜子と呼ばれたのは俺の幼なじみの桂木凜子。
小・中と学校が一緒だったが高校は別だった…はず。
俺が少し苦手とする女子でもある。

「久しぶりだね。すごい身長伸びたねー」
「?;;」

俺は驚きを隠せなかったが、二人は俺より驚いていた。

「え、新しい子?」
「コウタとどんな関係なの?」
「ん、あたし?」
「「しかいないけど」」

ケントとマサヒコの息はぴったりだった。
俺はとりあえず席に座った。

「あたしは桂木凜子。コウタとは幼なじみなの」
「凜子、お前は何故ここにいる」
「んー、久しぶりにコウタに会いたかったから?」

だから凜子は苦手である。
しかし、何故だか憎めない。
ただ素直に言っているだけなのだろう。

「おぉ!熱いねー」
「マサヒコ、からかわないの」
「はぁい」
「…ちゃんと理由を答えろ」
「やっぱコウタだなー。そう言って人を問い詰めるところ変わってないね」

1番よく言われたことを幼なじみに言われると怒るより哀しさが沸いてくる。

「だから、理由を」
「はいはい、あたしはここに転入してきたの」
「転入?まさか家は…」
「そ、コウタの隣」

こんなに偶然が重なったのは初めてだ。
これから苦労が絶えない日々が始まると思うと、俺は机に突っ伏した。





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