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創作
謎の道を進むなら1-C
「マサヒコ!どこ行ってたんだよ!」
「なんで、怒ってるんだ?俺が、原因か?」
「別にっ」

さっきからマサヒコはこんな様子だ。
二人とも困り果て、最終的には授業に専念することにした。

「やっぱり謝った方が良いのかな…」

でもそんな素直なマサヒコではない。
頑固なマサヒコはコウタの役に立つまで謝らないことにした。

「ケント、俺ちゃんとマサヒコに謝る。」
「あいつただ拗ねてるだけだろ」
「でも、悲しい顔してた」
「大丈夫だって!すぐに機嫌よくなるって」

しかし時間がたつにつれてますます機嫌は悪くなっていく。

「…悪化している。」
「いや、それは」
「ケント、言い訳は見苦しい」
「だーっ!俺が悪かったって!」

二人がこんな会話をしててもマサヒコは

「……」

ムスッとしたままであった。
ただ考え事をしているわけでは無いのだが、二人には怒っているように見えている。

「…マサヒコ」
「コウタ…」
「俺が原因で怒っているのか?」
「別にっ」
「本当にごめん」
「違うって…!」

マサヒコは気付いた。
いつも感情を表に出さないコウタだったが、さっきすごく悲しい顔をしていた。

「あ、その…」
「マサヒコ、ごめん」

そう言ってコウタは早足で教室を出ていった。

「マサヒコはコウタの事怒ってないだろ?」
「ケント…」
「あいつ、すごく心配してたぞ」
「心配?」
「あぁ。俺と話すたびに、マサヒコに謝った方がいいのかもってな」
「…僕、コウタに謝ってくる!!」
「じゃあ、俺、外で待ってるから」

マサヒコは学校内を走り回っていた。
今度こそ謝ろうと思いながら。
もう二度とコウタに悲しい顔をさせないためにも。


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