銀魂 遺言(土山・死ネタ注意) 「土方さん!死なないでください!」 「…もう、無理だ。」 「今救護班が来ますから!」 「退、お前は死ぬな。」 「嫌です!僕も土方さんと死にます!」 「俺の、分まで…生きて、くれ…。」 そういうと土方の手は山崎の手からするりと落ちた。 あんなに温かかった手はもうどこにもない。 もう、どこにも。 「そんなこと言われたら…死ねないじゃないですか。さよならも言わないなんて…。」 心に風が吹く。 冷たい、冷たい風が。 雨も降りそうだ。 空も泣いている。 君も僕と一緒なんだね。 「うっ、うぅ…、うわぁぁん!嫌だぁ!僕を一人にしないでぇ!」 「山崎、落ち着きなせェ。」 「土方さん…僕を、僕を置いてかないで…。」 毎日毎日泣きつづけた。 いつも名前を呼んでくれた人がいない。 それだけで涙が出るほど大きな存在だった。 毎日毎日、声が枯れるまで泣いた。 僕はいつになったら貴方の側に行けますか? 「(俺の分まで生きてくれ。)」 「土方さんがいないと無理ですよ…。でも…頑張って生きます。」 貴方の遺言だもの。 [*前へ] [戻る] |