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リクエスト文 
バカ共との温泉なんてやはりロクな事がない前編(♀銀×joy×真撰組)











リクエストされたもの









「は?温泉?」

「ああ、温泉だ。」

ジャンプに目を通しながら苺牛乳を吸っていた銀時は視線を上げ桂を見た。

「何でお前と仲良く温泉なんか行かなきゃなんないんだよ。お前、テロリストじゃん。やだよ。」

「そういうな、銀時。何より温泉に行こう!と言い出したのは坂本だ。」

無理無理と首をふる銀時を桂は横目で見ながら出された茶をすする。

「はぁ?何、辰馬がぁ?」

「そうだ。まぁ、急に昨日連絡が来てな。地球に帰るから、一緒に昔の仲間で温泉行って語り合うぜよ!とか行っていたな。」


「語り合うって....。もしかしてさ、高杉も来るってこと?」

眉を中心に寄せながら、問えば、嗚呼もちろんだ。と桂が頷いた。
その答えにガックリとくびを落とす。あのクールを気取った中2野郎の事だから「めんどくせぇ。」とか何とか言って来ないだろう。と踏んだが違ったようだ。

なんだよ、高杉が行かないなら、俺も行かないわ。って断れたのに!
空気読めよ!死ね!低杉チビ助!
と心の中で高杉を呪った。


後はお前だけだ、銀時!

キラキラした目で無言の圧力をかけてくる桂に「うっ」とたじろぐ。
だが、しかしコイツらと温泉なんぞいってもろくな事がないにちがいない。

うんうんと頭を悩ませる銀時を見て桂はニヤリとほくそえみ、こう言った。

「ケーキバイキングがあるそうだぞ。」




次の瞬間、銀時が行きます!!と声を張り上げたのは言うまでもない。











****




「おー!!すげーぇ。」


目の前に佇む立派な温泉宿に銀時は感嘆の声を漏らした。

これから自分達がここに泊まると思うと妙にワクワクする。温泉なんて久しぶりだ。
前にババァの紹介で、ある温泉宿に行ったことがあるが、スタンドが出たり、新八達が我輩とかいい始めたり、スタンドが出たり、スタンドが出たりと、とてもゆっくりできなかった。

もう、あんなんはこりごりだ。

新八、神楽も連れてくれば良かったかなぁ。

ぼんやり考えていると、後ろから急に抱きつかれた。何だ、と振り返れば、そこには毛玉がいた。

「おぅ!金時ひさしぶりじゃのぅ!!アハハアハハっ、相変わらずめんこいのぅ。」

「金時じゃねぇ、銀時だ!死ね、毛玉!!」

やたらとテンションの高い毛玉をベリベリと引き剥がす。
相変わらず、頭が空っぽなバカに飽きれ溜め息をついていると、いきなり腕をひっばられた。

そして、たくましい腕の中にスッポリと収まる。
派手派手しい着物に煙官の匂い。

不満げに眉を寄せ、顔を少し上に向ければ、案の定怪しい笑みを浮かべた高杉であった。

「久しぶりだなァ、銀時ィ。」

低い唸るような声が響く。

「高杉!」

いきなり何しやがる!と叫ぼうと、口を大きく開けた瞬間、ムニュと胸を揉まれた。

「なっ!」

「お、相変わらず良い乳だなァ。前よりデカくなったかァ?」

平然と胸をムニュムニュと揉み続ける高杉。
その様子を桂は呆れたように見つめ、辰馬は羨ましいじゃき。と本音を漏らす。

だが、プルプルと銀時は震え、ぐぅっと拳に力を込めた。そして

「何してくれてんだぁぁぁっ!!この変態野郎ゥゥゥゥっ!!!」


と高杉を殴り飛ばしたのだった。

まぁ、自業自得である。


それから、一行は怒り狂う銀時をなんとか宥めながら温泉宿に姿を消して行った。









銀時達が宿に入って数分後、宿の前に一台の黒塗りの車が止まった。その車には真選組という文字が刻まれていたのだった。


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あきゅろす。
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