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銀の夢 
万事屋の日常
「なんか最近暇アル。」

さっきまでソファーに寝そべって、す昆布をものすごい勢いで消費していた神楽が不意に起き上がり呟いた。

それに反応して掃き掃除をしていた新八が手を止める。

「確かに最近依頼がきてないけど...
どうしたの、急に」

別に珍しいことじゃないだろう。
と新八は首を傾げた。
今までだってこんな事はよくある事だ。
ひどい時なんて何ヶ月も依頼が来なくて食費もついてご飯が定春のドッグフードになった事もある。
あの時、定春に悪い事したな…
新八が遠い目をして思い返してると
ジャンプを熟読していた銀さんが口を開いた。

「別に暇でもいいじゃねーか、暇なお陰でごろごろできるわけだしなぁ。」

「言い訳ないじゃないですか!!
依頼が来ないお陰でもう食費がつきそうなんですよ!?」

「そうネ!私、このまま卵がけご飯を食べ続けるのは飽きたネ!」

新八、神楽が銀さんに不満を垂らすが全く気に持たずジャンプを読み続ける。
そんな姿に新八、神楽はこのマダオがと白い目をむけた。

その視線を感じてか銀さんがジャンプから顔をあげた。

「大丈夫大丈夫だって、その内依頼なんてくるだろ。
気楽にしてろ、気楽に。」

鼻をほじりながら言う姿に全く説得力なんぞない。
いや、あってたまるかっ!
と新八は思った。
でも、依頼が来ない限り食費は消えていく一方だ。

「もう、いっその事なんかハプニング的なもの起こって欲しいアルヨ。」

暇つぶしになるアルヨと神楽が呟いた。

「おいおい、まぢで言ってんの?
そんなハプニングなんざ、銀さん起こってほしくねぇーよ!
暇つぶしならお前、少女漫画でも読んどけ。」

なんだっけか?り○んとか、なか○しとかあるだろ?
と銀さんがジャンプのページをめくりながら言った。

「買うお金がないアルヨ。
どっかのマダオが給料くれないお陰でヨォ。
早く給料よこすヨロシ、それでなか○しとか買ってくるアル。」

「……やっぱやめた。
少女漫画なんぞ読むもんじゃねーよ。だいたい漫画なんぞ読んでもなんの役にも立たないしなっ!」

と銀さんは焦った様子で言った。

「へー、じゃあ今銀ちゃんが読んでるのは何アルか?」

神楽が冷たくそしてかつ満面のえみで言った。

「……」

地雷を踏んだと銀さんは思った。
そして、その数秒後に
『給料よこせヨ、コォラァァァァァ』

と神楽が銀さんに強烈なパンチをくらわせられました。

痛かったです。

あれ、作文?




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あきゅろす。
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