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銀の夢 
チビ桂と真選組!!前編
もしも桂がショタ化したら


桂and真選組編






「くらぁぁぁ!桂ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!大人しくお縄につきやがれェェェェェェェェェっ!!」



「ふっ、早々大人しく捕まるわけなかろうが、逃げの小太郎をなめるなよっ!」


夜の歌舞伎町に騒がしいパトカーの音に爆音がひびいていた、。


「死ねェェェェェェェェ!桂ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!ついでに土方もォォォォォォォォォ!!!!」

真選組の制服を着た甘栗色の髪の色をした少年。沖田がバコンバコンとバズーカをぶっ放す。

「ついでに土方ってどういう事だァァァァァァっ!!!しかも、ついでの割にバズーカこっちばっかに打ってんじゃねェェェェっ!」


土方に銃口を向けている沖田に土方が叫ぶ。

「あ、すいやせん。やけに、人相の悪い瞳孔の開いたV字前髪の奴がいると思ったら土方さんでしたかィ。」

「総悟ォォォォォォ!?後で、お前ぶっ倒すぞ!?」

「おーい、死の呪文。そっちの角に桂が逃げたぜィ。」

「はい!了解です!沖田隊長!」

沖田の命令に山崎こと、ジミーが答える。

「無視かァァァっ!このどS野郎!!」


「土方さん、何一人で叫んでるですかィ。早く、桂を追ってくだせェ。」

「ちっ、後で覚えとけよッ!総悟!」

舌打ちをならし、桂を追うべく走り出した土方。
沖田はその後ろ姿にベーと舌を出すのだった。










***



その頃、桂は真選組の追跡から逃れるべく、路地裏に身を潜めていた。

だが、その右足からは血が出ている。沖田のバズーカが足に直撃したのだ。


「くっ、幕府の狗め!これでは、走る事は出来ぬな…。歩くのもやっとか…。」

苦痛に顔が歪む。せめて、エリザベスがいれば…と思ったが、いない。
そういえば、シャンプーとリンスーを間違えたエリザベスに怒って、めっちゃどうでもいい喧嘩したんだと思い出した。

「落ち着け、落ち着けくんだ。小太郎!そう!こういう時こそ、んマイ棒だ!」

そう言うと懐からんマイ棒を取り出す。

てっててーん、んマイ棒〜☆

とか、変な効果音をつけながら…

モッサモッサとんマイ棒を食べ始める桂。こんな非常時に何、食ってんだよ!ともしも銀時がいたらツッコミを入れるだろう。
そこで、桂は、んマイ棒に違和感を覚えた。

「ん?これは…コンポタージュ味ではないではないかっ!たくっ、またエリザベスのやつ、また間違えたな!使えないな、あいつ!」


と文句を垂れる。
すると、急に突然の睡魔がおそってきた。
くっ、と頭を抱える。
ここで寝るわけにはッ!!と耐えるがものの3秒。バタンッと倒れ、目を開きながら寝た。勿論、瞳孔カッサカッサで。





***




「くそっ、桂のやつ。何処に逃げやかった。」

タバコに火をつけ、煙を吸い、ふうっと吐く。
あれから、一時間くまなく探したが桂は見つからなかった。
今回も逃げられたか…と歯噛みをする。

「うっ、」

すると、路地裏の方から声が!
桂かっ?と刀に手をおき、身構え、声がした路地裏に目を細める。
だが、そこに居たのは…


「子供…か?」

目を見開き、土方を呟いた。
路地裏に倒れていたのは、長い黒髪の子供だった。近寄り、よく見てみれば7、8歳ぐらいの結構綺麗な顔立ちの男の子。スースーと寝息をたてながら寝ていた。つーか、目あいてんだけど!目カッサカッサなんだけど!怖っ!
ふいに右足からダラダラと血がでているのが目に入る。

怪我をしているのかっ!と土方は焦り声をかける。

「おい、坊主!大丈夫か!?おい、起きろ!」

ペチペチと頬を叩く。

「んぅ、なんごと…?」

すると、重たげに瞼が開かれたのだったーー…。





***




ペチペチと頬を叩かれ、寝てたのに、と瞼を開ければそこには、さっきまで一緒に鬼ごっこを繰り広げていた天敵。真選組副長 土方十四郎がいた。

「なっ、真選組!!」

と飛び退き身構えるが妙に視界が狭く感じた。
しかも…背が縮んでる?
何故だと首をかしげる。すると、ズキッと右足が痛んだ。

「痛っ、」

そうか、怪我をしていたな。と思い出す。

「おい、坊主。大丈夫か?急に動くからだ。」

「坊主じゃない、桂だ!」

思わず、反射的に返す。あ、しまったと桂は顔を青くする。目の前にいるのは鬼の副長ではないか。
捕まるっ!と身を硬くした桂だが、いつまでたっても手錠をかける様子もなく、刀を向けてくる様子もない。それどころか、何処か心配そうだ。

「桂?もしかして、桂にやられたのか?あいつ、攘夷と言いながらも子供、傷つけるなんて最低な野郎だな。」

「え、いや?えぇ。」


目の前にその桂が居るんですけど?と首を傾げた。なんで子供?と自分の体を見ると明らかに小さくなっている。

「これは…。」


と目を丸くする。そんな子供桂を見て、何やってんだ。とため息を吐いた土方はヒョイと桂を脇に抱えた。

「な、何をするッ!!離せ!」


「おい、暴れんな!保護するんだよ。まだ、ここら辺に攘夷志士がいるかもしれねぇからな。ついでに怪我の手当てもだ。」

ジタバタと暴れる子供桂をしっかり抱えこみながら、土方が言った。

そして、そのまま屯所へと連れて行かれた子供桂であった。












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