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銀の夢 
チビ高杉!!
もしも、高杉がショタ化したら。



「晋助様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」



「なんだァうるせぇぞ、また子。」

朝、晋助を起こしにきたまた子が叫び声をあげる。
その声に、目を覚ました晋助は不機嫌そうにまた子を睨みつけた。

「なに、朝から騒いでんだァ。こっちは、まだ寝みぃんだぜェ?」

不機嫌全開で文句を言う晋助だが、その声は妙に高い。
なんでだ?風邪にでもひいたかァ?と喉に手を当てる。
ん?俺の手、こんな小さかったかァ?
首を傾げる晋助。

「し、晋助様!?っすよね?」

「何言ってるだァ?そうに決まってるだろ。」

あわあわとしているまた子。なんだ、こいつは睨みつける。
そして、ふと鏡に目を向けた。

「なっ、」

目を見開き、驚きの声をあげる。
そこには、目を見開いた、昔の頃の自分が居たのだ。
ちょうど10歳くらいだろうか?

「どういう事だァ、こりゃぁ?」

「いやぁ、私に聞かれても分からないっす!」


眉を八の字にして困る様子のまた子。
晋助は眉間に皺をよせ、煙管を取り出した。

「けほ、けほけほッけほ!!」

だが、煙管を口にし、吸ったとたんむせてしまった。

「だ、大丈夫っすか?」

「ちっ、煙管も吸えねぇ体になっちまたのかよ。」

晋助は実に不満そうな顔をした。

その時、襖がガラリと開かれた。
入ってきたのは万歳。

「晋助、近々、春雨の神威殿が地球に来るーー……!?」

小さくなった晋助をみて固まる万歳。

「どうしたでござるか。晋助。
寝癖がすごい事になっているでござるよ。」

「そこっすか!!驚いたとこ、そこっすか!他に疑問に思うことはなかったんっすか!?」


「ああ、元々小さかった背がさらに縮んだでござるな。晋助。」

「反応薄いっすね…。」

「何か、今の言い方むかつくなァ。おい。背がでかいからって調子乗るなよ、万歳ィ。また子、刀寄越せ。此奴斬る。」


また子から刀を奪おうとする晋助。

「まぁまぁ、落ちつくでござるよ。晋助。で?なんで小さくなったか原因に心当たりは?」

「は?ンなもん、知らねぇよ。」

斬る事を諦めた晋助は万歳を睨みつけながら答える。
だが、その姿はいつもと違い、子供なので拗ねている様に見えて正直言って可愛い。

「じゃあ、昨日、最後に食べたり飲んだりした物はあるでござるか?」


「食べたり…そういやァ夜ヤクルコ飲んでから寝たなァ。」

「ヤクルコ?でござるか?』


ああ、と頷く子供晋助。


「あっ、これっすね!ゴミ箱の中にあったっす!」

また子が手に持っていたのはヤクルコのカラ。
だが、ヤクルコと微妙にパッケージが違う。

「ん?それは、この前、坂本殿から送られきたやつじゃないでござるか?」

そう言ってヤクルコらしき物のカラをまた子から奪い調べ始める。

そして…

やはり、これが原因でござるな。と呟いた。
ほら、と言って見せられたのは裏に書いてある説明。


【子供時代に戻れるヤクルコ!】

このヤクルコを飲んで楽しかった子供時代『7歳〜10歳』に戻ってみませんか?
ヤクルコ一本で戻るまでの期間は一週間!
注意一度に多く摂取すると定時した年齢より幼くなったり、子供になる期間が長くなったりします。
気をつけてね!



「あの野郎ゥ…今度、あったら叩き斬ってやる…。」

ヤクルコのカラをグシャと潰した晋助。

「まぁ、一週間で戻る事が分かったっすから、良かったっすよ!」

とまた子がなだめる。

「うっせぇ、これじゃァ女も抱けねぇじゃねぇか。」

「ざまぁみろでござる。これを機に女遊びもほどほどにするでござるな…。」


「あァ?てめぇ、やっぱり斬ってやらァ。」


また、言い荒らそいを始めた二人に苦笑いを浮かべたまた子であった。












後日





「晋助殿ぉ!!!
これをっ!これを是非とも来てください!」

「ふざけんなァっ!!ロリコン!!!
てめぇ、そんなひらひらの服着るわけねぇだろ!!おい、万歳!見てねぇで助けろっ!」

「嫌でござる。」

「てめぇ、覚えとけよっ!」


「くらぁぁぁ!!ロリコン武市!!辞めるっす!」

「ロリコンじゃない、フェミニストです!」




「ねぇ、なにあれ?阿伏兎?鬼ごっこ?」

「さぁな、知るか。少なくとも鬼ごっこじゃぁ、ないと…」

「いいね、楽しいそう☆ちょっと、俺混ざってこようかな☆」

「ちょ、俺の話聞いてるぅ?って……団長ォォォォォォォォォっ!!!!」



フリフリのメイド服を持ち、絶対似合いますから!と晋助を追いかける武市。
ロリコンから必死に逃げる涙目の子供晋助。
その様子を楽しそうに笑いながら見る万歳。
銃を片手にロリコンを追いかけるまた子。

それを遠くから見ていた夜兎二人。
だが、鬼ごっこと勘違いし飛び込んでいく神威。
それを、止めようとする阿伏兎であった。







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