銀の夢
チビ銀ちゃん!
銀時がもしも完全ショタになったら。
万事屋編
「銀さーーん、朝ですよ!いい加減起き……。」
ダンッといきよいよく襖を閉める新八。
「んー?どうしたアルか?新八。何かあったアルか?」
「いや、ななななんでもないよ!」
慌てる新八を怪訝そうに見つめていた神楽だが何か思いついたらしく、ぽんっと手をうつ。
「はっ、もしかしてまたこの向こう側には大人のドロドロした世界が広がっていたアルか!?よーし、開けるネ!」
「え、ちょ、神楽ちゃん!」
眼鏡の「眼鏡言うなやぁぁぁ。」制止を聞かずに襖を思い切り開けた神楽。
そこには?
「あぅ?」
銀色のふてぶてしい男の子がいました。
「銀ちゃんアル…か?」
神楽が目を丸めて口を開く。
「あぅー!ぎんちゃっ!!」
銀色の子供が神楽の声に反応し返事?をする。
まだ言葉を話し始めたばかりのようで妙にたどたどしい。
「ぎんちゃっ、ぎんちゃっ!!」
発音するのが楽しいようできゃっきゃと繰り返しに言葉をはなす。
プルプルと震え俯く神楽。
「か、神楽ちゃん?だいーー…」
「か、可愛いアルゥーー!!//」
そう言ったが早いか銀色の子供を抱っこする。
神楽が抱っこした事でまたもやきゃっきゃと喜んでいる銀時らしき子供。
「銀ちゃん!どうしたアルか?こんなに可愛くなって!!ヤバいアル!やばすぎアル!」
「ぎんちゃっ!かわいっ?かわいっ?」
「そうアルね!めっちゃ可愛いアルよ!」
「うー!かわいっ!ぎんちゃっかわいっ!!」
「えっ、ちょ待って神楽ちゃん!それ銀さんなの!?」
「何言ってるアルか、新八!見てわかんないアルか?だから、お前は新一じゃなくて新八ネ!なんだよぉ、ぱちって!!」
じろりと睨む神楽。
「え、名前って関係なくねっ?えっ!」
「うーぅ!ぱちっ!しっぱち!」
手を叩いて、笑う銀時。
なにこれ、めっちゃ可愛い!!
「でも、なんで、銀さん小さくなってんの?」
銀時の頬ををつつく、
「うにゅー。」
あ、やべ鼻血でるかも。と鼻をおさえる新八。
「んっ?あっ、これのせいじゃないアルか?」
神楽が手に持っているのは、何やら飴玉?の入った瓶。
「あっ、これ坂本さんが送ってきたやつだよ!えーと、なになに……。」
神楽から瓶を受け取り、瓶にかいてあった説明を読む。
【子供時代に戻れる飴玉!】
この飴玉を食べて楽しかった子供時代『7歳〜10歳』に戻ってみませんか?
飴玉目安一個から3個。
戻るまでの期間は一週間!
注意一度に多く摂取すると定時した年齢より幼くなったり、子供になる期間が長くなったりします。
気をつけてね!
「……。明らかにこれの所為だね、神楽ちゃん。」
「絶対、銀ちゃん説明とか読まないから大量に食べたアルよ。」
「あぅー?かぐあ?しっぱち?」
固まっている二人をペチペチと銀時が叩く。
「でも、まぁ…。」
「可愛いからいいアルね!」
小さくなった銀時にデレデレする二人であった。
後日
公園にて
「ほらー!銀ちゃん、こっちまでくるアルよ!」
「あぃー!かぐぁ、!」
「銀さん可愛いですよー!ほら!こっち向いてー!」
「おい、なんだアレ。総悟。」
「さぁ?奇妙な絵面ですねィ。」
両手を広げて、銀時の名を大声で呼ぶ神楽。
銀色の子供が、トテトテと歩く。
そして、眼鏡が必死にその様子をカメラに収めている。
それを、遠くから見た真選組二人は首を傾げたのであった。
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