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とりあえず還暦まで










それは雲が少ない空の日。



「生きてるっていいなー!!な、シカマルっ」




「…いきなりなんだよ」


「相変わらずシケてるな」

「うっせ」



今日もキバは明るい。
俺はそれが、羨ましいと、思う。



「な、シカマル」


「あー?」



キバは知ってる。




「もし死ぬならさー、俺より先がいい?後がいい?」




キバは知ってる。



「先」


「えー!!なんでっ!」



「葬儀したりすんの、めんどくせー」

「おま…それはいくらなんでもしろよ」


「あと、金かかるし」



「…ごもっともです」


キバは悲しいんだか嬉しいんだか分かんねー顔で笑う。




「理由、それだけ?」





「……もう、泣きたくねーし」


「そーだよなぁ……」




キバは分かってる。





「じゃあ、俺はシカマルの為にすっげー長生きしてやるよ」


「そりゃあどうも」




「だからお前も、アスマ先生よりは長生きしろよっ!」



「分かってるよ」




確信犯はずるい。



「じゃ、墓参りいくか!」


「おぅ」
















アスマ先生の命日の設定。



あきゅろす。
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