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BLACK!
act.5




「今日、長期任務だった2人が帰ってくるからちゃんと出迎えろよ」




ツナさんは食後の珈琲を飲みながら言った。




『分かりました。適当に迎えますね』




ぶん殴るぞ





『すいません、ちゃんと出迎えさせていただきます!!』




だからそのグローブ外して下さいっ!!




そんなんで殴られたら私死ぬからっ!!




     ・・・・
「じゃ、頑張って」





そう言い、ツナさんはスタスタと自室へ向かった。








act.5









と言われたのが数時間前。





「早く骸さんに会わせろー!!」




「犬、五月蝿い」




「ムキー!!柿ピーのバーカ!!!」




『(うるせー!!何なんだコイツ等!!)』




コイツ等がツナさんが言ってた人達!?




五月蝿過ぎる!!(特に犬っぽい人!!)




【頑張って】ってこの事かァァァア!!




『ボソッ面倒事押し付けやがって・・・・




「ねぇ」




『Σなっ何ですか』




もしかして聞こえてた!?




「お茶、出して」




『は?』




「使用人でしょ」




『チッ分かりましたよ』




「(何故舌打ち・・・・)」




「俺も俺も!」




『はいはい』




あれ?何か打ち解けてないか?




私は紅茶を淹れる為、厨房へと向かった。




『んーアッサムかアールグレイどっちにしようか・・・・』




私の気分ではアールグレイが良いんだよねー。




『アールグレイで良いか』




私はアールグレイの葉をティーポットへ入れ、綺麗な柄のカップに注いだ。




『あー良い香りだ〜私も飲も』




あの人達だけってのは私が嫌だからネ☆(私情かよ)




『淹れてきまし「劉夜〜vV」だっ!!?




何か後ろからパイナポーに抱き着かれたんですけど!!(しかも突進しながら)




『危ないじゃないですか!!紅茶がこぼれたらどうするんですか!!』




「久しぶりです劉夜!!僕に会えなくて淋しかったでしょう?」





骸さんは更にきつく私を抱き締める。





『久しぶりじゃねぇよ!!昨日の朝も会っただろ!!そして離せェェェエ!!』




私は骸さんの鳩尾に肘を思いっきり入れた。




「グハッ!!そんな照れなくても良いじゃないですかぁぁ〜vV」




超うぜェェェエ!!!




何コイツ!!何なのコイツ!!!




人の話聞けよ!!もう、疲れた・・・・。




「骸さん!!」




イヌさん?は骸さんに走り近づいてくる。




「犬ですか。久しぶりですね」




「骸様」




「おや、千種も久しぶりですね」




「はい」




「骸さん!何の任務やってきたんれすか?」




「同盟について少々」




そう言って骸さんは溜め息をついた。

何かあったな・・・・。




『お疲れ様です。紅茶淹れたんで飲みます?』




「いただきます」




『分かりました。どうぞ、犬(イヌ)さんとバーコードさんも




私は犬(イヌ)さんとバーコードさんに紅茶を出す。




「誰がイヌれすか!!ケンれす!犬!!」




「・・・・」




「おや、あなた方まだ自己紹介してなかったんですか?」




『「はい」』




だって色々あったし・・・・ねぇ?(同意を求められても困るわ!!)




「仕方ありませんね。劉夜、貴女が犬(イヌ)と言ったのが城島犬、バーコードが柿本千種です」




『はぁ・・・・。私の事は知ってますか?犬さん、千種さん』




「知ってるびょん!殺し屋【柚羅】だろ!!」




「犬、それは元だよ。本名は劉夜」




何だ私って結構マフィア界で有名だったんだな!!
フッまぁ、当然だね!




・・・・すいません、調子に乗り過ぎました。真面目にすいませんでした!!




『宜しくお願いします。犬さん、千種さん』




私はぺこりと頭を下げる。




「したくないけど、宜しくしてやるよ!」




「宜しく・・・・」




千種さんは兎も角、犬さんはムカつくな。刺しちゃって良いかな☆(ナイフ持ってます☆)




「劉夜の淹れた紅茶は美味しいですね〜」




骸さんは足を組みながらアールグレイを優雅に飲む。




くそう、顔が良いからキマってる・・・・!!




ていうか、骸さんって紳士的だからモテそうなのに女の人連れてるの見たことないな・・・・。ああ、変態だからあまり女の人が近付かないのか。そうか、そうか(自己解決)




「美味しい・・・・」




千種さんがポツリと呟いた。




『ありがとうございます、千種さん』




「劉夜、これの葉と淹れ方教えてくれる?」




『良いですけど、気に入ったんですか?』




「うん」




自分が淹れた紅茶を気に入ってもらえるのは嬉しい事だ。




『それは良かった。じゃあ、淹れ方をメモに書いておきますね』




「ありがとう」




私はメモに紅茶の淹れ方を書く。




「骸さん」




「何ですか?」




「柿ピーと劉夜、良い雰囲気れすね!」




犬の言葉に骸は持っていたカップを落とした。




――ガシャァァン




『「!?」』




『むっ骸さん?(汗)』




「骸様?」




2人の問い掛けに答えず、骸はズンズンと劉夜に近付く。




ガシッ!!




『うぇぇ!?』




「千種はダメです!!!千種にする位なら僕にしなさい!!!!」




骸は劉夜の肩を掴み、顔をどんどん近づける。




『いいいっ意味が分かりません!!!つか顔近ぇぇえ!!!』




千種はダメですっ!!!




だから意味分かんねぇよ!!!そして顔近いってェェェエ!!!




誰か助けてェェェエ!!!





ドゴォォオ!!!





グハッ!!?




『ヒィ!!?骸さん!?』




骸さんが地面に埋まったァァァア!!!




「五月蝿いんだよお前等。俺の睡眠を邪魔すんじゃねぇ」




骸さんの後ろにはすんげぇ笑顔でグローブをはめているツナさんが居た。




「劉夜、俺はきちんと出迎えろって言ったよな?」




ツナさんがくろーい笑顔で私の頭を掴んだ。




――ミシミシ



いだだだだ!!!いだいいだい(泣)




「フフ、覚悟しろよ(にぃっっっこり)




すいませんでしたァァァア!!!




「・・・・賑やからな」





「そうだね・・・・」





犬と千種は、沢田綱吉が寝ている時は本部に行かないと誓ったのだった。






act.5END


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あきゅろす。
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