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5.異世界の江戸














 「「イギャアァァァ!!」」


 ところ戻って
 歌舞伎町・屯所
 (火事現場)

 二人は仲良く…
 疾走中だ

 「何あれ何あれ
 何あれ何あれ
 何あれ何あれェェ!!」

 「無理無理無理
 無理無理無理ィィィ!!!」

 顔面蒼白で
 屯所の廊下を
 韋駄天の如く走って
 おりますは銀時と土方

 そして後ろには……

 「ウォォォ………」

 虚…
 といってもこの二人は
 理解していません

 「お化け?ね、アレ
 お化け?」

 「だろうな、うん。」

 人間って危機的状況に
 陥るとどうやら
 意気投合するらしい

 「と、と、とにかく
 ここでませんか多串君。」

 「お、お、おう。
 俺も賛成します」

 何故か敬語に至った
 二人はとにかく出口へ

 しかしそこで
 見たものは…







 「「「「ウォォォ!!!!!」」」」

 もっと凄い量の虚
 ある意味地獄絵図

 「ッ……!?!?」

 しかし銀時の
 頭をよぎったのは
 恐怖ではなく
 あの二人の無事

 土方も同様らしく
 「近藤さん…総悟…!!」
 と呟き走り出す

 しかし行く手は阻まれ
 完全に二人は囲まれた

 銀時は木刀を抜き
 土方は刀を抜く

 じりと二人は
 自然に背中合わせ
 そして大きく飛躍する


 「「邪魔だコノヤロー!!」」






















 「いたた…」

 「大丈夫か…?皆」

 「お、おぅ…」

 「私は平気だ」

 「ム…」

 あれからまっ逆さまに
 落ちて着地
 (織姫がとっさに
 六花発動)

 「ありがとな井上…」

 「う、うん…
 あの…さ黒崎君…//」

 顔を少々赤らめる織姫

 「?」

 「あの…えと…体勢//」

 無事に着地した時
 反動で形的に
 一護が織姫を押し倒した
 形になっています

 「Σうわっ!?//
 わ、わりぃ!!//」

 バネ人形の様に
 立ち上がる一護

 「だ、だ、大丈夫…//」

 顔を真っ赤にして
 起き上がる織姫

 「何してるんだ君達…」

 「天然コンビめ」

 ルキアと石田が
 軽く毒をはいている
 間に茶渡が口を開いた

 「ここは…どこだ?」

 「そういえば…」

 五人が辺りを
 キョロキョロ見回すと
 どうやら路地裏
 にいるらしい

 「とにかく出てみよう?」

 織姫の提案に頷き
 表通りに出ると…

 「…な…何だここ…」

 一昔前の
 日本を思い起こすような
 通りが続く

 髷をゆった侍
 髪をまとめた女
 着物を来たこどもが
 走り回る…

 「ま、さか
 タイムスリップ!?」

 キラキラした瞳で
 みる織姫

 「ま、まさかぁ…」

 「だって皆着物
 着てるし!」

 「ソ、ソウルソサエティも皆
 着物着てるぞ!?」

 「でも…
 ここソウルソサエティじゃ
 ねぇぞ?」

 「ムゥ…」

 一護が指をさした場所は
 天まで続いてるじゃ
 ないかと思うほどの
 高い建物―ターミナル
 である

 「あれ…?
 おかしいぞ…アレ」

 「あぁ…江戸時代には
 あんな近代的な建物…」

 「ない…よねぇ?」

 頭を抱えるしかない
 五人

 その時ピピッ!!と
 伝令神機の音が鳴る

 「!一護!!
 ここがどこだかは
 後で考えろ!!
 あそこの煙が
 たってる所に虚だ!」

 「!!」

 モクモクと黒い煙が
 たつ方向を見据え
 走り出す

 石田達も後を追う






 この行動が後に
 人の運命を変えるなんて
 今の時点では
 知るよしがなかった










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