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3.霊圧と異変


















 ―ソウルソサエティ
 ・技術開発局―



 「また…かネ?」

 「消えたり現れたりを
 繰り返している様です」

 カタカタと
 大画面のパソコンの
 様な物をたたいている
 のは
 十二番隊隊長兼
 技術開発局局長
 クロツチ マユリである

 その傍らで報告資料を
 読み上げているのは
 十二番隊副隊長
 クロツチ ネム

 報告資料には
 「謎の霊圧調査」
 と書かれている

 「しかも場所は
 ソウルソサエティの中や
 現世…そして異世界
 にまで及んでいます」

 「自由に行き来できる…
 中々興味深いネェ!!」

 不気味な笑いを
 しつつ大画面を動かし
 続けるマユリ

 「しかし…妙だネ。
 これ程までの
 能力がありながら
 霊圧を隠そうとしない。
 我々に喧嘩を売っている
 としか思えないヨ。

 しかも
 霊圧といっても
 死神ではない
 かといって虚でも破面
 でもない。
 これは…………」


 ハッとキーボードを
 打つのを止め
 マウスの様な物を
 動かす

 そしてまたマユリは
 不気味に微笑むのだった

 「…興味がわいたヨ…!!」





















 「!!」

 「ん?どうした一護?」

 場所は変わり
 現世・空座町

 「…いや、何でもね!」

 「??おかしな奴だ」

 いつも通りに
 死神代行・黒崎一護
 十三番隊・朽木ルキア
 は虚退治をしていた

 「つーか
 こんな真っ昼間から
 虚って出てたか?」

 「出ていたであろう。
 夜より
 数が少ないだけだ」

 「ハァ…勘弁してほしいぜ」

 今日は休日のため
 部屋でのんびり
 していたのに
 (夜起きないと
 いけないから)
 突然の虚に
 少しご機嫌斜めな一護

 「文句を言うな。
 私がついて
 来てやってるのだぞ?」

 「へーへー。すいません」

 「…!
 突き当たりの角に三体!」

 「わーってる!!!」

 早速また新しい虚
 一護が駆け出した時―

 「孤天斬盾!!」

 「ム…!」

 「疾ッ!!」

 「!?お…お前ら!?」

 「あ、黒崎くん!」

 「ム…」

 「遅かったな。
 死神代行がそれじゃあ
 この先思いやられるよ」

 満面の笑みで
 手をふっているのが
 井上織姫
 寡黙の大男が
 茶渡泰虎
 眼鏡をクイッとあげ
 毒をとばすのは
 滅却師・石田雨竜

 現世メンバーが
 大集合していた

 「うるせ!」

 「フン」

 「お前らいたのか!」

 「あ!朽木さん!」

 「井上!平気か?」

 「全然平気だよ〜♪」

 それぞれ仲良く
 話してる者
 睨みあってる者
 それを見届ける者

 何だかんだ言って
 とてものんびりしている
 一護達


 「それより黒崎。
 今日の虚の数が多い
 とは思わないか?」

 「あ?
 …まぁ…少し、はな」

 「……」

 少し眼鏡をおさえ
 考える石田

 それを不思議そうに
 皆が思っていると

 「…!!!
 い、一護!!
 西の方角に虚が…!!」

 「数は!?」

 「そ、それが…」

 ルキアは伝令神機を
 見つめ呆然としている

 「どうしたんだ…って…」

 伝令神機を覗きこんだ
 一護は息を飲んだ

 虚が出ると赤い点が
 出る伝令神機

 それが西の方が
 真っ赤に染まって
 いたからだ……












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あきゅろす。
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