[携帯モード] [URL送信]

×小説
2.一滴の雫










 「…午前11時26分19秒
 公務執行妨害で逮捕」

 「………マジでェェェ!?」

 場所は変わって
 真選組屯所

 万事屋メンバーは
 先ほどの事で
 しょっぴかれた

 「マジ以外の何でもねェ」

 「バカですかオメーは!!
 俺は被害者!!」

 手錠を必死に
 外そうとしている
 銀時を鬼の形相で
 睨み付ける土方

 「俺が一番の
 被害者だっ!!
 総悟の野郎から
 逃げる術を心得て
 なかったら今頃
 死んでたしな!!」

 「俺を呼びましたかィ
 土方マヨネーズ野郎」

 「マヨネーズをバカに
 すんなァァァ!!!」

 ひょっこり取り調べ室
 にやって来たのは
 真選組一番隊隊長
 ・沖田総悟

 「アァ?
 ドSバカが
 何の用アルかァ?」

 「チャイナ娘…
 いたんですかィ?
 チビすぎて
 見えなかったでさァ!!」

 銀時と土方の
 睨み合いをバックに
 激しい火花を散らす両者

 またか…
 とため息をつきつつ
 お茶をズズッと啜る新八

 神楽が痺れを切らして
 沖田に殴りかかろうと
 した時――


 ウゥゥゥゥ!!!!!


 屯所内に鳴り響く警報

 「か…火災発生!!
 火災発生!!」

 「「「「「は!?」」」」」

 突然の警報に
 驚くばかりの五人

 「火事ですか…!?」

 「ヤバいでさァ…
 俺のバズーカ!!」

 「ヤバい…俺のマヨ!!」

 「あんたら
 とことん自分勝手だな!!」

 それぞれの自室に
 ダッシュする沖田と土方

 入れ替わりに
 黒い煙が床をはって
 入ってくる

 「げ…マジアルか!」

 「僕達は
 早く出ましょ…
 ね、銀さ……ん?」

 新八が振り替えった
 そこには銀時の姿は
 なかった





















 「チクショー…
 屯所が火事何て
 前代未聞だ…」

 自室にたどり着いた
 土方はバックに
 マヨなどをつめている
 (書類達ははこの際
 燃えてしまえと
 考えている)

 その時後ろから

 「鍵ィィィィィィ!!!!!」

 と叫んで入ってきた
 銀時

 どうやら手錠の鍵が
 欲しかったらしい
 (このまま外に出て
 万事屋に帰っても
 手錠がついてるから
 意味がない)

 「ちょっ多串クン!!
 聞いてますか!?
 手錠の鍵をよこせっ!!」

 「んなこと出来るかァァ!
 後で取り調べの続き
 するからな!!」

 「屯所が燃えるんだから
 どこもやる場所
 ねーだろうがよ!!」


 火事現場のド真ん中に
 いるのにこの二人は
 わかっていない様子

 二人がお互いに
 殴りかかろうとした時―


 グワシャアァァァ!!!



 鼓膜が破れるぐらいの
 破壊音
 煙はすっかり
 吹き飛ばされる

 何が起きたかは
 分からない

 わかっているのは
 土方、銀時の間が
 跡形もなくぺしゃんこ
 だということ

 そして……


 ウォォォォ…!!!


 自分達が
 とても危険な立場に
 いるということだった













[*前へ][次へ#]

5/15ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!