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1.馬鹿騒ぎ















 「この
 腐れ天パァァァァァァァァ!!!
 待ちやがれェェェ!!」

 よく晴れた空
 言葉を変えれば快晴

 ……に響く下品な怒声…

 「うるせェェェ!!!
 近所の迷惑考えろ!
 シワシワの塊がァァァ!!」

 「煽って
 どうするんですか!?」

 「ごめんアルゥゥ!!
 酢昆布あげるから
 許してヨォォォ!!」


 ここは歌舞伎町
 万事屋付近

 上から
 スナックの主人
 お登瀬

 万事屋のダメ店長
 坂田銀時

 眼鏡ツッコミ
 志村新八

 激辛チャイナ娘
 神楽

 いつもの喧騒の中
 一際目立つ
 このやり取りは
 家賃の取り立てらしい

 「チィ…三人揃って
 ちょこまかと!!
 タマ!!キャサリン!!
 やっちまいなっ!!」

 「はい。仰せのままに」

 「ワカリマシタァァァ!!」

 後ろから現れたのは
 バズーカを持った
 ロボ家政婦・タマ
 猫耳元犯罪娘・キャサリン

 「え…ちょっ…」

 「「発射」」

 無慈悲にも
 発射された弾丸

 「「「ギャアァァァ!!」」」

 三人は慌てて
 逃げ出すが…

 「Σっ…!」

 銀時だけ目の前を
 歩いていた人に
 ぶつかってしまった

 その間に神楽、新八は
 路地裏に逃げる

 「いってーなァ!!!
 ちゃんと前見て歩け!!」

 「んなことチンタラ
 言ってる場合じゃ……」

 二人が見合った瞬間――

 「「あ」」

 ドカ―――――ン!!!!!


 間抜けな声とともに
 爆発音があたりに響いた

 「ぎ…銀さんっ!!」

 「銀ちゃんがァァァ!!
 ついにお星様にィィィ!!」

 「フ…殺ったみたいだねェ
 さ、騒ぎになる前に
 帰るよ」

 煙草をふかし
 店に引き返すお登瀬
 その後ろを追う
 タマとキャサリン

 去り際にキャサリンが
 「二階ノ食料ハ頂クゼ!!」
 とか言っていたのは
 無視をしよう



 だんだんと煙が
 ひいていき
 銀時と誰かの姿が
 露になった

 「…大丈夫みたいですね」

 「このコンビ
 本当に運が悪いヨ」

 二人が哀れみの視線を
 送ったのは…


 完全なアフロになって
 伸びている
 真選組副長・土方十四郎
 と
 坂田銀時だった













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