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プロローグ「静かな足音」





  猫は夜空を見ました

  猫も夜空を見ました


  「「綺麗な満月だ」」


  猫の瞳に映る
  月は雲一つない空に
  映えていて格別
  輝いていました



  「今日は
  会えませんでした」

  「昨日も
  会えませんでした」

  「明日は
  会えますか」

  「明日は
  会いたいです」


  「時がどんなに
  経とうと」

  「姿形が変わろうと」

  「全てが
  拒絶しようと」



  「会いに行く」



  「待ってて」




  雲が月を
  隠した頃には
  猫の姿は消えていた







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