NL小説 言葉/光濃/微々糖 さらさら。 まるでそんな効果音が聞こえてきそうな程、風に美しく靡く貴方の真っ白い髪。 中庭の綺麗な椿ととても似合う 「……引きちぎってやりたいわ」 そんな言葉が口に出たのは、皮肉を言う為で、自分より綺麗何て、悔しいじゃない 「…帰蝶…それは私の事ですか…」 皮肉を言ってやった張本人、明智光秀がこちらを振り返りさぞ嬉しそうに見つめてくる 眉を顰めキッと睨んでも、光秀はただにやにやと笑っているだけ 嗚呼、どうしてこうも変態くさいのかしら 「他に誰がいるって言うの」 「其処に居る子供の事かと…」 明智はふふと怪しく笑いながら濃姫の側で一緒に中庭を眺めているも二人の様子が気に入らないのか、むすりとした表情を浮かべている蘭丸を指差した 明智に指差された蘭丸がより一層に眉を顰め怒りから頬を赤くし食いかかる 「蘭丸は子供じゃねー!!光秀!!」 「そうやってすぐ怒るとこが子供だって言ってるんですよ」 また二人の小競り合いが始まったか… はふぅと大きく息を吐いて呆れたように、けど、どこか優しい眼差しで二人を見詰める濃姫 さらさら また、風が吹く度、光秀の髪は綺麗に靡く。 背後では椿の花びらが一枚一枚美しく散る ……私も、あんなに綺麗な髪だったら、上総介様は…… 何て瞳を細め心の中で思っていると蘭丸が怒って屋敷の中へと入ってしまい光秀が一人でくすくす笑っているのを見るとまた大きく息を吐く するとそれに反応したように光秀が不意に濃姫を見詰めゆらゆらと近付いてそっと髪を手に取り口付ける 濃姫は光秀の行動に呆気にとられただぽかんと見詰めるだけ 「帰蝶、貴女の髪の方が私の髪なんかより綺麗ですよ…信長公には、勿体無いくらい…」 妖しく、笑いを洩らすと髪を離しそのまま頬を一撫でしそっと離すと体も距離をとる光秀をただ見詰めるしかできなくて、 二人で見つめ合っていると後ろから蘭丸がいきなり声をかける 「濃姫様!信長様がお呼びですよ!」 「っ…、すぐに行くわ」 蘭丸の言葉に返事を返すと中庭から屋敷に入り光秀をおいて蘭丸と一緒に信長の部屋へと歩を進める 「濃姫様…光秀に何かされませんでしたか?」 「えっ…?何にもされてないわよ、大丈夫、」 「なら良いんですけど…濃姫様、顔が赤いから…」 蘭丸に指摘されて、漸く頬が熱を持っている事に気付く 思わず立ち止まり光秀の言葉を思い返す 蘭丸が濃姫様ー?と首を傾げながら問い掛けている事にも気付かずに 『ーー信長公には、勿体無いくらい…』 言葉 (本気なのかからかいなのか、そう考える時点で私はもう駄目ね) 後書き 初めてのNL… …グダグダすいませ(← [戻る] |