リリカルなのは〜鏡の中のあなたへ〜
フェイト3
いきなり青い『壁』が迫ってきた。
「!?」
『フラッシュムーヴ』
バルディッシュが起動してくれた加速魔法で反射で回避行動を取る。
上空に逃げるとすぐ足元を通り過ぎる青い砲撃。
どうやら、これがさっきの『壁』の正体みたいで…
「バルディッシュ!今のは!?」
『砲撃です。ただし、ほとんど溜め無しで撃ってきています、ご注意を』
「そん、っく!」
青い髪の女の子の周囲に浮かぶ複数の光球、射撃魔法の砲座から放たれる直射魔法。
一体いつの間に!?
「また!?」
『はい、魔方陣発生とほとんど同時。やはり溜めている様子もありませんでした。これは…』
「うん、不味い、ね…」
バルディッシュを構えて次に備える。
あの子はどうやら、何かの方法で魔法のチャージ時間を無くしているらしい。
これではまともに撃ち合いも出来やしない。
何とか接近戦に持ち込まないと…
あの子は自分の周囲を回る光球を見上げている。
何か不思議そうに見えるけど、どうしたのか…
私のこと、歯ごたえが無いなんて思っているのだろう。
「…」
馬鹿にして…
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