リリカルなのは〜鏡の中のあなたへ〜
対峙11
『あー、もしもしフェイト?
こちらアルフ…』
あ゙〜、お湯が気持ちーねぇ〜♪
温泉は人類の至宝だねぇ…
誰かが言ってたよ…
『ちょっと見てきたよ、例の白い子』
『そう…どうだった?』
じぃ〜…
『んー、まあどうってことないねー、フェイトの敵じゃないよ♪』
『そう…こっちも少し進展。次のジュエルシードの位置が、だいぶ特定できてきた。今夜には捕獲出来ると思うよ』
じぃ〜〜〜〜〜…
気、気になるねぇ…
『んー、ナイスだよフェイト♪さすが私のご主人様♪』
『ん、ありがとう、アルフ。夜にまた落ち合おう』
『はぁ〜い♪』
じぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…
「えーと、ねこちゃん?アタシに何か用かい?」
「にゃ♪」
そうなのだこの猫、アタシがフェイトと念話している間中、ずーっとアタシを見ているのだ。
頭にちっちゃいタオル乗せて。
気になってしょうがない。
「温泉、好きなのかい?」
「にゃ♪」
「そうかい、私も気に入ったよ。いいもんだねー、温泉…」
「にゃ〜♪」
階段の段差、浅くなってる部分に浸かっている猫の頭をひと撫で。
「じゃ、アタシは先に上がるよ?アンタものぼせないようにねぇ〜♪」
「にゃ♪」
しっぽをフリフリ。
…挨拶のつもりだろうか?
手を振って応えつつ浴室を後にする。
と、ポコポコと湯船に気泡が上がり、ニュッと赤い顔のユリシスが顔を出す。
「プハッ…ぬぅ、戦闘機人恐るべし。まさか5分オーバー潜水出来るとは…」
「にゃ〜」
ヌッと出した頭にセシルが飛び付いてくる。
危なげ無く頭上に陣取ると嬉しげに声をあげている。
「よっと…ありがとう、セシル♪だけど、いい人っぽいねー…どうしよっか?」
「うにゃ♪」
頭上のセシルを抱いて浴槽のふちに腰かける。
ふー、熱かった…
しかし本当に一度きちんとスペック測定したほうが良いかもしれない。
かなり凄い素体かもだよ。
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