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リリカルなのは〜鏡の中のあなたへ〜
出会い2
ビルを見上げる位置にある路地裏、そこに彼女は居た。

屋上からではわからなかったけど、この子は女の子だったみたい。

素肌の上から白衣一枚を羽織って、路地裏から出るあたりで突っ伏している。

「ねえっ!大丈夫!?」

倒れた少女を抱き起こす。

顔を覗き込むと荒い息で短い呼吸を続けている。

おでこをくっつけると凄く熱い。

熱を出してるみたい。

「大変!早く病院に「なのは!」…ユーノ君?」

「なのは離れて!
その子魔導師だ、危ないよ!?」

ユーノ君が私の肩に飛び乗ってそんなことを言う。

「でもこの子熱出してるみたい…
早く病院連れて行かないと…」

「だからっていきなり現れた魔導師なんだよ!?
それにアームドデバイスまで持ってる何て…」

アームドデバイス?

女の子を見る。

ちからなくぐったりしている彼女だけど、そこだけがっちりと握りしめる手。

その手には女の子の身長ぐらいある大きな剣がある。

刃物はお兄ちゃんとお姉ちゃんがよくお手入れしているのを見たことあるけど、この剣には刃がついてない。

「でも刃だってついてないし、大丈夫だよ」

「違う、それはベルカのアームドデバイスって言ってレイジングハートと同じ杖なんだよ?
危ないよ!」
「でも熱出してる!
お願い、ユーノ君…」

女の子を抱き締めてユーノ君にお願いする。

「あー…あーもう!
わかった、わかったからそんな顔しないでよ…
だけどお願いだから安心出来るまで絶対に一人で彼女に会わないで?
約束出来る?」

「うん!
ありがとう、ユーノ君♪」

ため息つきながらもお願いを聞いてくれるユーノ君。

ユーノ君に感謝しつつ、女の子を抱き上げて空を飛ぶ。

早く病院行かないと…

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あきゅろす。
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