リリカルなのは〜鏡の中のあなたへ〜 日常2 ・・・また夢をみていた。 夢の中の僕は、まだ幼くて・・・ そう、ちょうど、『相棒』を受け取った直後ぐらいだろうか? 体に合わない機工甲冑をもぞもぞと調整しながら、先達の話を聞くさまは、なんと言うか・・・ すいません、ごめんなさい。 あのときの僕は正直、あなた方を馬鹿にしていました。 経験値が、能力値を上回る場合というのを実感したことが無かったから。 『・・・はあ、ナツル、聞いてるか? 主にお前のために話してるんだが?』 『・・・』 『まただんまりか・・・まあいい。 今度の作戦は、突出してきた天使の、包囲殲滅が目的だ。 一匹残らず駆逐しろ。 一匹でも残したら、その1000倍の人数が死ぬと思え。 以上、解散!』 端末に転送された作戦概要を開いて、自分の配置を確認する僕。 このころの僕は、移植と、相棒の干渉を受けて、なんと言うか・・・ そう、ちょうど反抗期の子供みたいだった。 周りの声が、みんなうるさくて・・・ 力も無いのに自分に指図する指揮官が邪魔で・・・ まあ、ガキだったのだ、ようは。 この場面は、まだ数度の出撃の、ヒヨッコだったころだろう・・・ [*前へ][次へ#] [戻る] |