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リリカルなのは〜鏡の中のあなたへ〜
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手に持ったトレイにのせた『二つ』の鍋の片方を、上体を起こした僕の太ももの上、そこにかけられた布団の上に直接置く。

出来立てなのかぽかぽかと暖かい。

残りをトレイと一緒に自分の脇にどけるとのせられた鍋の蓋をとり、レンゲでお粥を掬って、

「ふー、ふー…
はい、どうぞ♪」

息を吹きかけ冷ましたお粥を差し出すなのはちゃん。

…マジですか?

チラリとレンゲとなのはちゃんの顔を交互に見ると…

うん、輝いてるね。

全力全開。

はむ、と差し出されたレンゲを口に含み、飲み込む。

…うん、大丈夫みたい。

「うん、美味しい」

「本当?良かった♪
あむ…ん、美味しい♪
お母さんのお粥久しぶりかも」

何気に間接キスなんだがそれは女の子同士、綺麗にスルー。

再び掬って突き出されるレンゲ、食べる僕、なのはちゃん、レンゲ…

始終ニコニコするなのはちゃんに甲斐甲斐しく相手をして貰いながら初めての食事は終了した。

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