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日本に発つ前の、


昨日、スクアーロが仕掛け人の1人である門外顧問チームのバジルを追って日本に発った。

沢田綱吉は見事六道骸らを倒したらしい。超死ぬ気モードには驚いたと対戦した彼は9代目への報告書に書いたと聞く。「よろしく頼むよ」と数日前仕事から逃げるために突然現れボスの機嫌を悪くしていった9代目に食べていたルッスーリア特製ショートケーキを投げたくなったのは仕方が無いだろう。

その後六道骸は彼の仲間の城島犬、柿本千種、ランチアと共に並盛のマンションで暮らしているらしい。原作に出てきたM・M、バーズ、双子は復讐者にいて、今回のことには一切関与していないのだそうだ。なんと平和な世界。










「と、いうわけで六道骸たちは復讐者に捕まっていったのでした。おしまい」


只今談話室。漫画の方のvs六道骸の話が聞きたいと言ってきたベルの要望に答えた。もう終わったことになるんだし・・・と、スクアーロ除く幹部全員にお手製紙芝居を使って丁寧に説明。リング戦のこともありなかなか任務をまわしてくれなかったために暇だった時間潰しがこんなとこで役立つとは!と心の中で舞い踊る。それ程嬉しいことでもないけれど。


「なるほどねぇ。ねーえ、フェルちゃん。この間渡された台本あるじゃない?あれは・・・」

「数箇所を除けば同じだったよ」


相違点はいくつかあるけれど、分かりやすいのは雲の守護者候補が私であること、大空戦前にヴァリアー側、沢田綱吉側のリングの数が雲戦前に4個集まらないようにすること(そんなことにはならないように対処するが)、霧戦に六道骸本人が出ること、だろうか。

クローム髑髏はすでに六道骸と接触していて、3年ほど前に凪の名を捨てボンゴレに身を寄せているようだ。


「帰ったぜ、ボスぅ!」


バン、と音をたててドアが開く。スクアーロだ。


「ミスはしてねぇ、完璧だぁ!!」

「フェイクのリングは、」

「此処にあるぜぇ」

「沢田綱吉はどうだった?」

「てめぇが話してた通りの奴だった」

「へぇ、そう」


擦れたり黒かったりしていないのか。それはそれでつまらないような。ま、いーけど。





日本に発つ前の、





さぁ、モノガタリの中へ入ろうじゃないか。




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