テキトー、ときどきイッショーケンメー 不安に対抗、俺がやって出来ないわけがないだろう? 「よくもやってくれたなぁ!!」 「・・・あれは油断してた貴様が悪い。6才のガキに気絶させられたんだぞ。 敵だったら今頃死んでたりするかもな」 「それは・・・」 「それはじゃない、本当のこと。まあ死んでないんだし、とりあえず良かったね」 「・・・・・・」 「そう気を落とすな。信用されてるって分かっただけ嬉しい」 「え 「たとえ貴様がガキに攻撃を許そうと、な」 「・・・・・・」 ・・・少しいじめすぎた? でも、警戒心は持ってもらわないと。 「・・・ところでスクアーロ、今何時だ?」 「7時だぜぇ」 「そうか・・・朝食に行くぞ」 「は?」 「は?じゃない。ほら立て。食堂へ行くぞ」 「俺も、かぁ?」 「貴様以外に誰が居る」 「・・・おぉ!!」 元気になった。 フッ・・・単純な奴だ。 でも、嫌いじゃないよ、そういうの。 「スクアーロ、ありがとう」 「何がだぁ?」 「いや、こっちの話」 骸は現実へと戻れたのだろうか。 ・・・きっと、戻れてる。 俺の勘はそう言ってる。 起こしてくれたスクアーロに感謝、だな。 でも、しばらく精神世界のあの景色を忘れることは出来なそうだ。 頭ではそれほどあるつもりは無かったのに、心が感じていた膨大な不安。 大丈夫じゃないことなど知っている。 リスクが高いことも。 だからこそ、やるんだ。 だってラクに出来たら面白くないでしょ? 「成功させるんじゃない。成功するんだ」 不安が無いわけではないけれど、それよりもワクワクする気持ちの方が大きいんだ。 薄く笑みを浮かべ、窓の外に見える青を見る。 曇るなら曇ればいいさ。 その空も気にならないくらい草原を光らせてやるから。 [*モドル][ススム#] [戻る] |