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テキトー、ときどきイッショーケンメー
謝りはしない。これが、俺が決めた道だから。

秋と言ったのは、ゆりかごがいつ行われたかしらないから、とりあえずリング戦の8年前にしようと思ったからだ。

ただ、リング戦がその時期に起きてくれるという前提で俺は動いているから、それが狂ってしまえば新しい策を考えなくてはいけない。

何故XANXUSの氷が解けたのか分からないから、解けることを祈るか、何らかの指示を出しておくか・・・。
指示を出すならチェルベッロ機関ってやつかな。
でも彼女達がいる場所とか知らないし・・・。

・・・今はやめておこう。

今やるべきことは強くなること。

そっちは、ヴァリアーのボスになってから考えればいいだろう。


「スクアーロ」

「何だぁ?」

「貴様は・・・」


『今の考えを聞いて、それでも俺についてきたいと思うか?』と問おうとして、やめた。

問うても、彼が返すのは肯定の意だろう。

彼は、俺に忠誠を誓ったのだから。


「・・・いや、なんでもない」

「言いかけたんなら最後まで言えぇ!」

「うるさい。俺は寝る。だから、」


言葉を切り、立ち上がる。

そんな俺を見て、固まっているスクアーロを見て、背後にまわりこみ、首に手刀を打つ。

気を失ったスクアーロは、椅子から落ち床に倒れる。


「・・・・・・ふむ。油断していたスクアーロに手刀を打てるくらいのスピード、か。
『俺』になってから『私』のときに出来なかったことが出来るようになってる・・・。
この体だから・・・XANXUSが受け取る体だったから、か?」


・・・・・・それならそれで、いい。
何にしろ今は俺の体だ。

倒れたスクアーロを何とか背負い、俺が寝ていたベッドに寝かせる。


「巻き込んでしまうな。テュールとの戦いも、ゆりかごも、リング戦も、怪我をしてしまうことは分かっているのに。
でも謝ったりはしないよ。危険を犯してでも沢田綱吉を強くする。あの技を身につけてもらう。
それが、俺が決めた彼とは違う道だから」


眠るスクアーロの頭を撫で、その隣に潜り込む。

きっと、きっと。


不安を頭の奥に押し込み、そっと目を閉じた。





[*モドル][ススム#]
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あきゅろす。
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