[通常モード] [URL送信]

テキトー、ときどきイッショーケンメー
カケ、それもかなりムチャクチャな。

「12だぁ。それがどうかしたのかぁ?」

「・・・いや、なんでもない」


答えを聞いて、考える。

XANXUSはスクアーロの2つ年上だったはず。しかし今XANXUSの位置にいる俺は6才。

コレは一体・・・。

・・・いや、ありえない話じゃない。

俺がこの世界に生まれてきて、もうそこから変わってきてしまっているのだ。
俺がいることで、他のものに影響を与えているのかもしれない。


「どうしたぁ?」


黙った俺を見て、スクアーロが声を掛けてくる。


「愉快だな、と思って」

「何が」

「全て。全てだよ、スクアーロ。
この世界は本当におもしろい」


俺が動かなくとも未来は変わる。

『家庭教師ヒットマンREBORN!』ではない、別のストーリー。

なら、俺が動いてもいいよね?

XANXUSとは違う物語を、作ってやろうじゃないか。

遠慮はしない。


「スクアーロ、俺は動く。9代目の娘ではなく、他の場所にアンリとして立つ。
それに、協力してほしい。もちろん強制じゃない。いやなら断ってくれて構わない。
貴様は・・・」


しっかりと目を合わせて言った。


「・・・俺に、協力してくれるか?」


いきなりだと思う。

さっき会ったばかりの、それも6つも年下のガキにそんなことを言われて。
詳しいこともよく分からず、協力しろと言われて。

承諾するなんて物好きはいないだろう。

だが、時間が無いのだ。

この世界が漫画とアニメのどっちで進むのかは知らない。
全然違う方向に動くかもしれない。

沢田綱吉が零地点突破を使えるようになるのはリング争奪戦。
守護者達が鍛えられるのもリング戦。

未来がどうなるにせよ、リング戦を行うことにデメリットは無いし、本音を言うと俺もあの戦いを見てみたい。

しかしリング戦を行うためにはいろいろと準備がいるだろう。

力をつけて、ヴァリアーに入って、自分の守護者達を従えて。

やることはたくさんある。

迷ってる暇などない。

「それってXANXUSと同じじゃん」って?

違う、全然違う。だって俺はボンゴレのボスになりたいわけじゃないから。

沢田綱吉を認めているわけじゃない。
まだ会ったことも無い人を認めたりなんかしない。
俺に『ボンゴレファミリー』という巨大な組織をまとめる力なんてないし、そんな器じゃないから。
それに何よりも、そんな面倒なこと、御免だ。

押し付けることになるが・・・まあ、いいだろ。
だって俺、どうせ9代目の実子じゃないから継げないし?

かなりむちゃくちゃだ。
というか、スクアーロのこともあって頭の中が今もごちゃごちゃなのだ。
考えがまとまっていない。
なんだか俺自身も分けがわからなくなってきた。

ただ、確実なのは『時間が無い』ということだけ。

スクアーロは貴重な人材だ。
彼が強くなるかどうかはこの際置いといても、協力してもらって損はない。

だから一か八かのカケに出た。

なんて言われるだろうか。
笑われるか?
ナマイキ言うなって殺される・・・それはないか、仮にも9代目の子供だ。

目を逸らさないで、彼の回答を待つ。


そして約1分後、彼は口を開いた-   -




[*モドル][ススム#]
[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!