[通常モード] [URL送信]

君の声
2



「羽衣はどこかなぁー」


晴海はサングラスを外しながら、黄色い声援に視線を送る。


「あ!いた!!雄大!羽衣いたよ!!」

「本当だー。いやー卒業したばかりなのに懐かしいなぁー」

二人は三階の校舎から微かに見える羽衣の姿を見つけだした。






「ねぇ、羽衣。晴海さんたちこっちに向かって手ふってるけど。」

窓から二人を見ていたカンナが知らん顔する羽衣に教える。

「…」

…どんだけあの二人は目がいいんだ?

「あ。先生が出てきた。」

「あー…連れてかれたよ?」

カンナは一部始終を羽衣に報告した。


「…ほっといていいよ」




そこでやっと羽衣は校庭に視線を送った。

晴海の黄色いスポーツカーがポツンと校庭にたたずんでいる。









邪魔だなー

[*前へ][次へ#]

10/14ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!