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挿話(みつめてナイトのSS)
第21.5章 〜血に勝るもの〜2
俺は目を見張った。そして一言。

『お前、ライズか?』
「いくらなんでもその発言はどうかしらね……」
ドレスといっても普通のパーティドレスの比ではない。何故かティアラまで着けられてい
る。
ゴージャスと言うか、気品と言うか、これは言うなれば、そう――――

『お前、どこのお姫様だ?』
「そ、そんなこと知らないわよ。エミリオが着ろって言ったんじゃない……」
『はは、これは失敬。なぁ、相棒』
「……何?」
少し考察した後、ズバリ言った。

『その三つ編み、ほどいてみろ』
「え?」 
『んでもって解いた髪は後ろにまわせ。是非ともそうしろ。絶対それのがいい』
「わかったわよ……」
鏡の前でごそごそとしている相棒。なにやら今の相棒はやけに素直だな。

「こうかしら?」
終えて、振り返った相棒。いやはや、素晴らしいの一言につきる。



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