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みつめてナイト フォローストーリー
夢見る乙女〜スー・グラフトン〜3

その頃とある建物の影にて。
「ふぅ、まさかあの男がクレアさんの知り合いだったとはなぁ・・・。」
壁に寄り掛かりふと思案顔になる。
(そう言えば、彼女はヤング・マジョラムの夫人で・・・ネクセラリアは確か、ヤングの部下に返り討ちにされたとあった。少し調べてみるとするか。)
「さぁってと、酒場へ向かうのにこの装いじゃちょっと軽装かな〜?ちょっくら着替えて酒場に行く準備をするとするか♪」
足取りも軽く・・・と言うより完全にスキップで自分のねぐらへと向かった。」
周りの人々が訝しんでいる目も来にせずに。

場所は戻ってパン屋の店内
(お店は繁盛しても、イイ男がパンを買いに来る訳でもないしねぇ・・・。)
「どうしたんですか?スーさんっ、元気がないようだけどっ。」
ちらりとハジメを見つつまだまだ思案する。
(あ〜〜っこのままトシだけとっていく人生なんて嫌だわ!!!きっと幸せになってやるんだから!!!)
「スーさん?」
「あぁ、ハジメクン大丈夫よ、ちょっと考え事をしてただけなの。」
「疲れているんだったら休んで来て下さいねっ、ボクが店番してるからねっ。」
「ありがとう、気持ちだけ受け取っておくわ。ところで、ハジメクンはどうしてウチで働こうと思ったのかしら?」
「えっ!?えっと、あのさっ、街で見かけた女の娘が気になっちゃって・・・」
「ふうん、それで?」
「で、その女の娘に会えるかな〜とか思ってるんだ・・・パンはなんてったって主食だしさっ。」
「って事は、まだ会えてないのね。見かけただけならあうのは難しいわね、郊外に住んでいたら、なかなか街に来ないかもしれないし。」
「それでもいいんだっ!そのうち会えるって信じてるんだっ!」
「頑張ってね。ちょっと休憩してくるから後はヨロシクネ。じゃ、それじゃぁ。」
急に興味を無くしたかの様におざなりな挨拶をするとスーは店の奥に休憩に行ってしまった。
「???何かいけない事でも喋っちゃったかなぁ???」
何がなんだかわからないままハジメは1人カウンターに立っていた。

グラフトン家の居間
(ふんっ!ハジメクンだって結局他の女の娘が目的なんじゃない!!目の前にこんなに素敵な女性がいるのに!!)
先程まで『年上じゃないから』と言っていたわりに他の女の娘に興味がある事は許せないらしい・・・。
「だから年下の男の子って言うのは嫌いなのよ!年上の女性を大切にしないし、礼儀ってモノもわきまえてないんだから!!!」
スーはシナモンティーを煎れながら(イライラしながら煎れていた為シナモンは短く折られていたが)プリプリ怒っていた。
「あ〜おいしいっ。まっ、またマリーゴールドのお店に行って、ブランド品を買い漁ってこようっと。やっぱり女のコっていうのは磨かないと曇っていく一方だものね〜。」
記憶の中から次の休日の日をたぐり寄せて呟いた。
「今度の12/2は竈の煙突掃除で休業するから、思いっきり買ってきちゃおうっと。いっぱい買うわよ〜。」
この時はまだ誰も、12/2に起きる出来事を予測できる人はいなかった・・・。






お待たせ(^^) 連載再開です♪
ライズのデートが終ったと思ったら、いきなりスーの登場で びっくり(@@)
スーの変わり方が可愛い☆
それに気付かないハジメの ぽえぽえぶりもいいですね。 アンとはいつ再会できるのでしょうか?
・・・今回一番気に入ったのは、シナモンバーをポキポキッっと折った所かな〜? 情景がすぐ浮かんできました(^^)。
2番目は「さくや」のセリフです(どこかは ぜひ当ててくださいね(笑))
・・・さて スーを射止める人は現れるのか? エミリオさんの献身は実るのか?
さくやがジーンと(以下自粛(爆))
そして、12月2日とは?!
15章も お楽しみに〜〜〜〜〜〜o(^^)o


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あきゅろす。
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