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みつめてナイト フォローストーリー
ライズの陰の騎士 〜エミリオ・イズルード編〜3

レストラン前
「やっと出て来たか・・・。っとこの邪魔者は脇によせといてっと!」
「うぅぅぅぅ・・・僕はボンボンじゃない〜〜〜・・・ぶつぶつぶつ」
エミリオは気絶したままのジョアンを放置したまま、また尾けていった。
どすん!!!!!
「きゃぁ!!!!」
「あぁっと、すまない・・・。」
ぶつかった相手は手に持った買い物袋を落としてしまった。
「ごめんなさいねぇ、買い物の荷物が多くて前が見えなかったものですから。」
「あっ!?・・・。」
「お怪我でもなさいましたか?」
「大丈夫です・・・えっと、私の名はエミリオ・イズルード、あなた様のお名前は・・・?」
「クレア・マジョラムですけど・・・それが何か?」
「あっ、いえ、別に・・・あっ!拾います!拾います!!このような美しい事もさながら、白絹のごとく極め細やかなそのお手にそのような重いものなど誰が持たせましょうや!!!」
「あのう・・・でも困りますから・・・。」
「いえいえ、困る事などありません。この私が来たからには、あなたが困る事など何一つありません!」
「いや、最近主人を無くしまして、周りの方に誤解されると、私本当に困るんです・・・。」
「未亡人!!それならばなおの事、男手が必要でしょう!!さあさあ、お気になさらずこのエミリオをお使い下さい!!」
なかば強引にクレアさんの手を引き、フェンネル地区のマジョラム邸へと消えて行った。




遊歩道
「!?」
(気配が消えたわ、何かあったの?エミリオ・・・。)
「ん?どうした?ライズ。」
「いえ、なんでもないわ。」
(まあ、エミリオを倒せる人間はそういるものではないわね。)
「それならいいんだが。」
「今日は天気がいいわね。」
(見張られている気配が消えた。何か様子がおかしい。・・・と言う事は見張りに何かあったのか?)
「平日は学校の中ばかりだからこういう気分転換もいいものだろう?」
「しかし、このセリナ運河は広いわね、軍事用なのかしら?」
「いや、鉱物運搬用のはずだったが・・・。」
「そう言えば、ドルファンは良い鉱物資源があったわね。」
「俺はどんなものかはよく知らないんだけどな。」
「傭兵には必要のない知識だものね。」
そんな話しをしていると、周りを子供達が駆けていく行く。
「子供達が楽しそうに走っていくわね、何かあるのかしら?」
「そういえば、この先にシベリアのサーカス団が来ているって言う話しだが。」
「そう・・・サーカス・・・」
「観に行ってみるか?たまには童心にかえるのも悪くないだろう?」
「・・・。」
「別に異存はないみたいだな、行こうか。」
セリナ運河の空き地にあるサーカス団のテントに向かって、あまり仲良くは見えない2人の男女は歩いていった。







連載第12話です。
ついに山縣さんとライズのデート☆・・と思いきや、
いきなり シリアスな展開に。
エミリオさん かっこいい!!
クールさが冴えてるから、ラストのクレアさんとの出逢いが対照的で 微笑ましいです(^^)

さてさて、次こそは 初デート完結編♪
今から 楽しみですね☆
ジーンとさくやのデートは 無いのかにャ?(ぼそ)




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あきゅろす。
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