小説3 (御曹子×トリマー)
25
「あっ、あ…めっ…もっ、出るっ…から、はなっ…てっ」
那月の体を持ち上げてこちらを向かせ、膝をまたがせた。
腰を引き付けて、二人のペニスを密着させる。
こうしてみると、那月の美しいペニスに比べ、柊のものは醜い。
ところどころ血管が浮き出て、大きく張り出した先を持つそれは、凶器のようにさえ見える。
那月の左手を導いて、二本のペニスを一緒に握らせる。
その上から自分の右手を覆いかぶせ、上下に動かした。
「ひ…んっ、ああっ…柊さん…出るっ…出…ちゃう、だめぇっ…ああっ!」
那月の体が弓なりに反って、ペニスから白濁を吹きあげるのと同時に、柊のペニスも精を吐き出した。
肩で息をしている那月の背中を抱きしめて、耳元にキスを散らす。
できればこのまま体を繋ぎたいが、いま焦って体を繋いだら、那月は仕事に行けなくなってしまうだろう。
湯の中に沈みそうになっている小さな体を抱き上げて、シャワーで白濁の匂いを洗い流す。
「大丈夫か?」
「ん、平気」
とは言うものの、那月の足元はおぼつかない。
今どき、中学生でもこんなふうにはならないはずだ。
あまりにもうぶな那月の様子が、たまらなくかわいい。
「着替えを持ってくる。自分で体を拭けるか?」
「大丈夫…」
二人分の着替えを取りに、腰にタオルを巻いたままの姿でバスルームを出てびっくりした。
9時10分前だ。
那月と2時間近くも、バスルームでいちゃいちゃしていた事になる。
ほんの少しの時間だと思っていた自分に、呆れてしまう。
こんなことは初めてだ。
誰を抱いても、時間を計り間違えたことなとないのに…。
いまから那月に服を着せ、髪を乾かして朝食を摂らせる。
(間に合わないな)
どう考えても、9時の那月の出勤時間には間に合わない。
急いで服を用意して、バスルームへと引き返した。
「那月、もう9時10分前だ。今から髪を乾かして食事をすると、どう急いでも9時には間に合わない。少し遅れても差し支えないか?」
那月がシャツに腕を通しながら、にこっと笑う。
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