小説2 (鬼×神と人のハーフ) 完結
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はるか昔。
“世界”は混沌の中から三神 三鬼 三妖を生み出した
〈三神の中で最も心優しき者に珠を与えよう
三鬼の中で最も心強き者に玉を与えよう〉
この時 神と鬼は時の限りある者となった。
〈三神よ 明るき場所に出で 天を統べよ
雨 風 光を司れ
三鬼よ 広き場所に出で 地を統べよ
命を導き 地を司れ
天が無ければ地は滅ぶ
地が無くなれば天は成り立たぬ
珠を持つ神よ 汝は心優しき者
玉を持つ鬼よ 汝は心強き者
共に手を携え 神界 鬼界の礎となれ〉
〈三妖よ “世界”の最も愛する者
汝らには限りなき時を与えよう
“世界”が生んだ全ての魂を浄化し
穢れなき者として転生させよ
冥府の国を司り
時の限りある者たちに
“世界”のことわりを語る者となれ
三妖の中で最も心正しき者に名を与える
汝の名は 燐
冥府の国の光となれ〉
“世界”は最後に 時の限りある沢山の命を生んだ
これが この世の始まりである
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