小説1 (高校生狼男×高校生占い師) 完結
26
二本の指の侵入を拒むかのように力の入ってしまった秘所が、いいところを擦っていると柔らかくなってくる。
「れん…蓮、ごめっ…なさい。やめて…やあっ」
雅の痴態は嗜虐心をそそるのだ。
罰、と俺に言われて頬を薄紅に染めて耐える様は、たまらなく色っぽい。
「んんっ」
ちゅ、と乳首にキスすると、内襞がきゅっとすぼまって俺の指を締め付けてくる。
中に入った指をそのままに、雅の体に乗り上げるようにして顔をのぞき込んだ。
「雅」
「んっ」
しっかりと閉じていた雅の瞳が開いた。
小さな手が、暗闇の中で俺を探して伸びてくる。
「俺のこと考えて、一人でしたことある?」
「しらなっ…い」
ふるふると首を横にふる。
本当は聞かなくてもわかっている。
防音設備が異常なほどしっかりとした日下部の屋敷で、雅の部屋と俺の部屋の間の壁だけは、なぜか防音されていないのだ。
おかげで雅がたてる小さな衣擦れの音さえも、ききとることができる。
雅が自慰をすることは、ほとんどない。
俺の耳が雅のその気配を拾ったことは、数えるほどしかないのだ。
「俺は、した。雅のここがどうなっているのか…」
指を三本に増やす。
「ひ…く」
今度は難なく受け入れてくれる。
「想像しながらしたこともある」
中で三本の指をばらばらに動かした。
「もっ…蓮…ゆび…やめてぇ」
「痛い?」
「そ…じゃな…体…変、熱い」
「かわいい」
「あっ」
先ほどからひっきりなしに先走りを流し続けているかわいいペニスの先端をぺろりと舐めて、指を引き抜き、細い足の間に体を入れた。
痛いほど張りつめてどくどくと脈打っている俺自身を、小さな秘所に押し当てて力を入れる。
痛みで逃げようとする体を抱きしめて、キスを散らす。
先端が少し入っただけなのに、信じられないほど気持ちいい。
萎えてしまった雅のペニスを右手で包み込む。
「ふっ…ん…」
上下にやさしく擦ると、快感に気を取られてか、秘所の力がふっと緩む。
腰を進めると、また力が入る。
何度かそれを繰り返し、ペニスの一番張り出したところが入ってしまうと、あとは比較的すんなりと俺を受け入れてくれた。
「れ…ん…」
びっしょりと汗をかいて、まるで呪文のように俺の名を呼ぶ雅の中は、熱くて柔らかい。
ひくひくと締め付けてきて、じっとしているのが辛いほど、いい。
それでも、もう少し待たなければ、やっとのことで俺を受け入れた雅が痛い思いをするだろう。
快感をまぎらわそうと、華奢な体にキスを散らした。
「蓮…、いいよ、動いて」
大きく息をついて、雅がささやく。
ずるりとペニスを半分引き抜く。
挿れるときに、さっき指でさぐった雅のいい所を、張り出した先で擦ってみる。
腰が溶けてしまいそうだ。
長くはもちそうにない。
「ああっ!」
雅の瞳が大きく見開かれ、涙があふれた。
「やっ…蓮っ…蓮、やあっ…そこ…やっ」
ペニスがそこを擦るたびに、声をあげ涙を流して、首を振る。
雅の涙に、なけなしの理性を総動員して、やっとのことで動きを止める。
「苦しい?」
「ちっ、ちがっ…体っ変っ…熱くて…きもちいっ…から、こわいっ」
「きもちいいのが、怖いのか?」
聞きなおすと、うんうんと頷く。
雅の体は快感に慣れていないのだ。
あまりにもうぶなその反応が、どうしたらいいのかわからないくらい、愛しい。
俺の首に腕を回すように、小さな手をとって導く。
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