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火炎龍と狼(仮) (煌鷹)
〜第三篇を終えて〜
 
 長い。長い長い。長い長い長い。象さんの鼻のように長い。偉い人の話のように長い。
 睡魔に負けそうな時の授業時間のように長い。
 第三篇まで終わりましたが話が終わる気配がしませんよ。余計な話が多くて先に進まないとか言わないで下さい。事実ですが。
 自分で撒いた伏線を回収しつつ伏線を撒いていくとこうなるんです。実は余計な話じゃないです。
 ここで篇ごとの文字数を発表します。因みにどの篇でも章数は十五です。
 第一篇:17914文字/第二篇:27104文字/第三篇:31610文字
 あれ?どんどん長くなっているぞ?
 第三篇で自らに「一つの章の中で必ず一つはそれとなく伏線を撒いて、文字数に余裕があれば伏線をそれとなく回収する」という決まりを課した結果です。ご愁傷様です。
 因みに「それとなく」が重要です。当然ですね。伏線を堂々と撒いて堂々と回収する仕事は歴史書に任せましょう。
  ところで、先日、この話をありがたくも読んで下さって煌鷹の中の人を見抜いた友人から
 「○○(煌鷹の本名)ってもしかして、グリフォンさん好きなの?」
 と聞かれました。
 え、そんな印象ありました?ちょっと意外です。文中での煌鷹の表現が良くなかったですかね。
 いやグリフォンさんも好きですが登場させた人は基本的に皆好きですよ。
 とお答えしたところ
 「じゃあ一番好きなのって誰?」
 とのことでした。
 何の調査ですか(笑)


 けっこうでっかいおまけ(という名のシリーズ化しそうな何か)''ネイブの苦悩''

     フェニックス「ネイブよ、ちょっと聞いてはもらえないか」
        ネイブ「(またかよ)……何だ?」
     フェニックス「俺、最近、あいつが怖いんだが」
        ネイブ「(ファイヤードレイクのことだな)まあ、分からないではないが。
            とはいえ、怖いと言っている割には随分と仲が良いではないか」
     フェニックス「仲が良い?俺が?」
        ネイブ「(ち、違うのか?)いや、少なくともそういうように見える」
     フェニックス「何を言ってぃるんだ!」
        ネイブ「(噛んだな今)まあとにかく一旦落ち着け」
     フェニックス「あいつが近くにいるだけで背筋が凍るようで……」
        ネイブ「(アーバレスはこんなに裏表の激しい奴だったのか?)
            だから一度落ち着けと言っているんだ」
     フェニックス「そこにいるじゃないか、落ち着けるか」
        ネイブ「(いや、いないぞ。幻覚でも見ているのか?)
            どこにいると言うんだ」
     フェニックス「ほら!あそこ!柱の陰に!」
        ネイブ「(柱の陰?誰もいないだろう)アーバレス、気は確かか?」
     フェニックス「相当確かだよ。床に、あ、跳んだ!」
        ネイブ「(飛んだ?あ、あれは……)あの、もしかして
            (いやアーバレスがあんなもの怖がるわけがない、しかし)、
            あ、『あいつ』って……(飛蝗では……)」
     フェニックス「他に何だと思ったんだ!」
        ネイブ「(いや、あれだとは夢にも思わないぞ!)
            飛蝗が怖いってそれでも……(まあ傷つけないでおくか)
            そうか。あいつが怖いか。そうか。
            (かなり馬鹿らしいのだが何と言ってやるべきか。あ、そうだ)
            いなくなって、良かったな」
     フェニックス「まだあいつはこの中にいる!次に見つけたら追放してくれ」
        ネイブ「はいはい(って何だそれ!俺に飛蝗駆除をしろと言ってるのか!)。
             あ、いや、今のなし……」
  ファイヤードレイク「また何かお騒ぎのようですが……?」
        ネイブ「あ、お気遣いなく(情けなくて事実が言えん)」
     フェニックス「ファイヤードレイク、いいところに!実はだな……」
  ファイヤードレイク「どうなさいました?」
        ネイブ「(!!!!!!!)いや、大したことでは、な、ないですから。
            ええ(情けない上にファイヤードレイクに頼んだら本気でやりかねない!)。
            (そ、そうだ)ほら、アーバレス、用があるとラオシアが言っていた。
            行くぞ!(すまんラオシア)」
  ファイヤードレイク「そうですか。ではまた後程」
     フェニックス「仕方ない。では後で!」
        ネイブ「(いや、後とかないから!)で、では(ああ、もう……)」
 
  そしてまた今日もネイブの心の夜は更けていくのであった (完)


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あきゅろす。
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