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十五年越しの殺意(外村駒也)完
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 元西は、杉山を連れて、県警の捜査本部へと報告に向かった。
「私は、栗原は犯人じゃないと思ったわ。」
 横浜署へ向かう車の中で、杉山は言った。
「今までは、捜査方針が栗原犯人説だったこともあって、元西さんがなぜ、栗原はシロだ、と言っていたか分からなかったけど、今日の話を聞いたら栗原が犯人である可能性はだいぶ小さくなったと思うわ。」
「しかし、俺もこんなことがあったとは知らなかったさ。ただ、なんとなく勘が働いたのかな。それと、栗原は人を殺せるような奴じゃないと感じたからかな。」
 元西は、栗原が容疑者から外れることを確信したようだった。

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