War Chronicle of Toskiel（紺碧の空）完
：異動
「トスキールが動き出したか」
怒りを露にしたジェノサイドが言う。他の幹部も興奮を隠しきれないようだ。
「カリギュラは何をしていた」
「曖昧な報告で分かりにくいですが、どうやら、国際的な反乱組織に翻弄され気付くべき所に気付かなかったようです」
「更迭だな。前作戦失敗の時にそうすべきだったのだが、奴の人脈は厄介だった……まあ、今回は十分すぎるほどの理由がある」
「みすみす上陸を許すとは」
「では、後任は？」
「リンドルフ・シュテルプリヒ将軍」
ジェノサイドは全員を見渡す。皆が皆、それが誰なのか全く解せぬようだった。
「こと、マグニサイドだ」
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