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War Chronicle of Toskiel(紺碧の空)完
:来襲
ゴォーーーン
ゴォーーーーン
コルトに警鐘が響き渡る。水平線が、黒く染められていた。「敵襲!」
「ローゲン軍だ!」
早朝の奇襲に船員たちは叩き起こされ、港の隠し倉庫に待機していたラインハルト艦隊が一斉に帆を張る。ネーズルの大型艦も舫綱を解いた。
「全艦発進、敵さんを港の中に入れるな!」
“ラストロストリウス”が艦隊の先頭をきって進み、南の沖合に広がる大艦隊を勘定した。……その数は、前回の比では無い。
「二倍くらいか」
ラインハルトが望遠鏡を覗き込みながら唇を噛む。今度ばかりは生き残れる保証は無い。
「あれを……!」
見張りが指差す先を見ると、西の空にも敵の影があった。金属質の船体が朝日を受けて光り輝いている。ローバスルの時の十倍近くの規模の大船団だ。
「本当に、あいつ、信用できるのか!?」
頭上を一隻の空中砲台が飛び過ぎて行った。


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あきゅろす。
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