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War Chronicle of Toskiel(紺碧の空)完
:演習
その頃、コスク陸軍演習場。新たな騎士団の養成のためにベラドンナは騎乗訓練を行っていた。時間も人手も足りないトスキールでは、兎に乗った事すらない者が騎士隊に抜擢されていたのである。
「あんたたち!そんな事では背骨を折るよ」
その時、港でラッパが鳴り響いた。宰相が隣国のネーズル王国に交渉に向かうというらしいが、どれくらいの効果があるものかはわからない。それより今は、一刻も早く帝国に対抗できる兵力を育てなければならないのだ。

「アルバート。お前の交渉にこの国の全てがかかっている」
「わかっております。公王陛下……必ずや同盟を結んできます」
外交船は帆を張り、コスク湾を出た。


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